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再婚希望者Ａ氏（６０歳）の
超お金持ち
意外に純情なその心を
揺さぶる子無しバツいちのＣ子さん（３２歳）
結婚紹介所
で知り合った二人は
かれこれ１年近く
それなりの男女の結婚を前提とした
お付き合いをしているという・・・
４０代前後で離婚をしてしまった男子達は
当初・・・・少しの孤独感を味わい・・・・
その後『自由』を実感する
「やっぱ！1人が気楽でいい！」
そう自分に言い聞かせたように
お一人様生活を満喫するのだが・・・
５０歳を過ぎたある時点から・・・
これから先の自分の人生をふと考え出す・・・
「寝たきりになったら？子供は母親側なので
頼る事はできないかもしれない・・・
」
「もし、いきなり死んだら・・・発見が遅れるし
変な物は置いておけないから処分しておこう・・・
」
老後のイメージを具体的に考える事ができる
身体を壊して入院なんかすると・・・
自由だった『ひとり』を『孤独』と再認識して
人恋しくなり第二期の婚活に入る男子も多いのだ
この際、入籍という紙にこだわらない
人生のパートナーが欲しくなる時期かもしれない
「女」は「女」に頼れるが
「男」は「男」に頼れない生き物である
「男」が甘えられるのは・・・
心許した女にしかできないらしい。
『もし。入院してオムツになったとしたら
お母さんと奥さん（彼女）。どちらにお尻を
ふいてもらいますか～
』・・・の質問に
殆どの男子が『嫁』『彼女』と言う。
我々女子は・・・旦那や彼にオムツを代えてもらうなんて
絶対嫌だっ
男と女の違いはこんなところにも現れるのだ
さて・・・ウルトラ金持ちのＡ氏。
１年以上お付き合いをして
彼女の住所を知らないと言う。
『そんなん。何処に住んでいるか知らないなんて・・・
不思議ですよ～・・・デートはお車ですよね～
帰りは家まで送らないんですか』
『・・・・はい。ここでいい。って駅の近くで降りるんです』
『そっから電車に乗ってはるんですか』
『乗ってないと思います。
そそくさと駅の近くの路地に消えていきます。』
普通・・・車でのデートの後は・・・
彼氏に家まで送ってもらう方が楽だし
ちょっとでも一緒にいたいし
二言三言、お話しをして
お別れのチュウ
もしたいではないか
『Ａさんっ。山崎的見解では・・・
相手は真剣ではないですよっ
』
『･・・・・・・・そんなはずはありません
・・・・』
信じたい気持ちは良くわかる。
しかし
どこかで不安をぬぐい切れないから
山崎に相談するのだ
『まっ。とにかく彼女の返信をみてみましょうか』
Ａ氏はメールを見て安堵の表情で
携帯を山崎に差し出した
『住所を書いてます』
勝ち誇ったような目線のＡ氏。
「お疲れ様です
私の住所は〇×△・・・・です。」
意外に早い返信であったが・・・
山崎の思考回路からはじき出した答えは
「金ヅル」としか思い浮かばなかったのだ
『Ａさん～
彼女にお小遣いとか
何か金銭的な援助してますか～』
ふるいに掛ける質問をしていく山崎
･･･････････････・・・・・・・・・・・・・・・
『・・・・はい。毎月生活費を少し出しています・・・
』
Ａ氏には聞かれたくない質問であった。
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