GNH=国民総幸福度(アインシュタインの言葉を通じて)
- GNH―もうひとつの“豊かさ”へ、10人の提案/辻 信一
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アインシュタインの言葉に、
「ある問題を起こしたのと同じマインドセットで、その問題は解決できない」
って言葉があります。
あの人は、ほんとに数学や物理だけじゃなく、世の中の事を深く理解した人だなーと思う。
市場原理に基づいた競争社会において、経済的成長ことが唯一のマインドセットとなり、
日本は確かに世界第2位のGNPを誇るまでになったかもしれない。
でも、それと同時に世界でもまれに見る自殺率の高さと精神疾患の多さ。
これは、「木は天までは伸びない」という言葉に集約されているような気がします。
もはや、自分自身を支える根っこの力をオーバーして、自らを支えられなくなっています。
その時に解決策をいろいろと考えようとする、しかし、大事なことはアインシュタインの言葉。
マインドセットそのものを変えなければ根本的解決は不可能なんです。
そのことを、マジで理解して社会全体を変えていかなければいけない。
スローライフなんて言葉が持て囃された時期もありますが、
それは単なるブームで終わらせてはいけない。
この本の著者である辻信一さんは、「スロー」は英語だが、日本語に直すと「つながり」だという。
現代社会が抱える問題の根本的原因はあらゆるものとの「ちながりの喪失」による。
自然、家族、社会、色々なものとのつながりを無視し、効率のみを優先させたからであると。
だから、スローライフってのはなにもゆっくり生活するということではなく、
ゆったりとした時間の流れの中で、本来人が持つべき「つながり」を取り戻していく生活なんです。
自分で今、チームを結成して何かやろう!と言っている。
その中で、リーダーとして明確な一本の理念をだしてくれとメンバーに頼まれた。
そこで考えて行き着いた答えが、奇しくも同じだった。
「多様性の容認と生活幸福度(GNH)の向上に寄与する」
これが、一本、幹としての基本理念。
その為の方法論として、後はみんなでいろんな知恵をだしあってサービスを提供していけばいい。
でも、幹はしっかり、そこはぶれない。
そんなフラットな組織として、これからも活動していきたいなと思う。
日本でのほんの小さな羽ばたきが、いつか世界中でおおきなうねりになるかもしれない。
自分の「正しい」と思うことを、やり続けていきたいと思う。