岩手県のHPからの報道資料→ ではセシウム合計でしか書かれていませんが、
厚労省9/13発表食品の分析結果→ (クリックでPDF資料)より、

松茸(八幡平市) Cs134:ND Cs137:33
松茸(岩泉町)  Cs134:ND Cs137:8
※他詳細は資料を参照

岩手県岩泉町および八幡平市(およその位置は画像参照)の松茸に微量のセシウムが検出されていました。
anemoneの放射線量測定・考察ブログ



東京電力の原発事故由来のものであれば、セシウム134とセシウム137が大体半分の割合で検出されてきたはずです。

フォールアウトがほとんどなかったであろう地域で、野生のキノコに、なぜセシウム137が検出されているのか。




日本に今あるセシウム137のうち、大気圏の核実験の時のものや、チェルノブイリ事故のものも飛んできているからではないでしょうか?


測定した岩手県環境保健研究センターとお話しをした方からの情報ですが、測定はもちろん正しいようです。
そしてセシウム137の増分がチェルノブイリの影響である可能性だということ。

キノコはチェルノブイリでのCs137が日本中で残っていて、福島の事故前の2003年や2004年でも多い場合1000Bq/kgくらい出ていたそうです(Cs134はもちろんなくなっています)

これが出ている資料は…
杉山英男,寺田宙,加藤文男,桑原千雅子.
文部科学省放射能調査研究費
「陸生食物への核種の移行・蓄積と土壌有機体に関する 研究」(主任研究者:杉山英男)
第45 回環境放射能調査研究成果論文抄録集(平成14 年度).東京:文部科学省;2003.p.16-7.
日本の環境放射能と放射線ライブラリーより、環境放射能調査研究成果発表会のページ→
第45回 平成15年12月anemoneの放射線量測定・考察ブログ (←クリックでPDF資料、122/318にキノコのデータ有り)


2003年に、岩手県のカノシタというキノコは210Bq/kg、
富士山麓のウツロベニハナイグチは1500Bq/kg、
島根のヌメリイグチは130Bq/kg。
全てCs137の値で、Cs134はND=>

ということでした。


このことから、私は…
全国の野生のキノコにはセシウム137が含まれ続けてきたということなんじゃないかと考えるようになりました。

もちろん少ないに越したことはありませんが、松茸は毎日食べるものでも、大量に食べるものでもなく、
ずっと前からそのくらい含まれてきたということ。

そういった背景も含めて、食べるか食べないかを各自で考えたいですよね。


岩手の松茸、高級品なので自分では買いませんが(苦笑)
岩手在住の叔母からもらうことがあるんです。年に1回、5~6本。

県南のものであれば避けたほうがいいと思いますが、八幡平市や岩泉市であれば
年に1~2回だけ食べる松茸、あまり神経質にならなくてもいいと私は考えています。
(各家庭で判断は異なると思いますが)私は1~2本、おいしくいただきたいです。

・・・まだ贈られてきてませんが(笑)



9/15から雪国まいたけ が放射性物質の検査結果を公開し、CMでも郷ひろみさんが「放射性物質の検査をします!」といったストレートなメッセージを伝えていましたね。すごく好感の持てるCMでした。
多くのロットの検査が必要なため、検出限界は20ベクレル以下ですが、基準値以内でも検出された数字は出し、
他にも残留農薬や重金属の検査も見れるようになっています。

おがくずも検査してますし、野生ではなくて培養されたキノコについては私は心配していなかったのですが
HPもみやすく、詳しくかかれていてとても参考になります。そしてなによりも企業努力に感動しました。


この体制をつくることは簡単ではないと思います。
機械そのものも高価ですが、データを公開するシステム、毎日の検査体制の維持、その他たくさん…
ですが消費者としてはとても嬉しいです。


最後に、今後しばらくの野生キノコには注意をしたいと思います。キノコは放射性物質を吸いやすいですし、
低レベル汚染地域でも木や落ち葉などに多くついているケースがあります。
今後の野生キノコのモニタリングを見て、採取できる地域とそうでない地域を考慮したいですね。


おまけ:冷蔵庫にあった雪国エリンギの検査結果をみてみました。
放射性物質すべてND、残留農薬や重金属の検査もクリア。おいしくいただきます♪