谷垣健治氏がアクションコーディネーターということで、もうほとんどその理由だけで観に行っちゃった今夏注目の邦画『るろうに剣心』。
谷垣兄貴は、ドニー・イェンの武術指導パートナーとして数々の映画を振り付け、自らもスタントマン・役者として活躍している人物。
確かこのブログでも『捜査官X』のところで紹介しましたね。
というわけで観てきました!
アクションを観に行ったに等しかったのですが、その期待はほぼ満足。
あ、このシーンは『孫文の義士団』にあったぞ、なんて独特の楽しみ方をしてたからね。
でも、新発見というか、収穫だったのは、主演の佐藤健さんのかっこよさ。
もともと前評判としては、
「抜群の運動神経」
「ヒロインの武井咲よりカワイイ」
「原作漫画のイメージにピッタリ」
ということは聞こえてきていたのです。
実際、佐藤健(以下、タケルン)のアクションは様になっていて、剣劇シーンは迫力があった。もちろん、スタントは使っているけれど、彼自身が演じてるシーンもなかなかなんだよね。
この意外な頑張りには、谷垣兄貴も太鼓判を押したとか、押してないとか(いや、押したんです、たぶん)。
それから、ヒロインの武井さんよりカワイイってのは、もちろん女性目線での話だったんだろうけど、いやぁ劇中のタケルンの美しさ(ってよりは邪気のない、たぶん原作もそんなイメージであろう)可愛さは、すごく良かったと思う。
原作からは飛躍しているって監督インタビューで見た記憶があるけれど、原作の世界観は壊してないんじゃないんかな。
って、私は原作は実は読んだことないので、アニメをチラ見した限りのぼやっとした感覚で申し上げてます。あしからず。
ほいで、タケルンがカワイイとかって声の件。
武井さんが肉食系ネコ科女子(勝手に命名)なのに比べると、草食系ネコ科男子(そんなのあるのか!)のタケルンが際立つのは、なんかわからんでもないんだよね。
実際に私が劇中の登場人物だったとして(例えば、江口洋介)、守ってあげたいのはタケルンの方だったりして。いや、もちろん、彼は果てしなく強いって役柄なんだけど、人斬り・殺し屋としての暗い過去を持つ、内面のナーバスなところを良く演じてたって気がするんだよね。
冒頭が邦画版ポスターです。
版権の問題がからむから、宣材のみ使用しました。
出演者のなかでは、相変わらず香川照之が役(武田観柳っていうしゃくれ出っ歯の悪いヤツ)になりきってるのがすさまじい。
香川さん、これまでも『あしたのジョー』の丹下段平や、『カイジ』の悪役(役名忘れた)など、漫画の世界しかあり得ない顔を見事に演じ切っちゃってるから、スゴイよホント。
よく見たら、この映画も歯の下列がぜんぶ入れ歯なんだ。終盤まで気が付かなかった。
ついでに、蒼井優ちゃんの謎の女医・恵役も、笑ってやってください。
原作がそうだから仕方ないんだろうけど、時既に維新後の明治の世でありながら、彼女の眉毛は平安時代のような紫式部眉毛。
もう、ほとんどギャグです。
けど、そこは演技力でなんとか演じ切りました。拍手!
二人とも、原作よりも漫画みたいな顔なんですよ~。
で、原作コミックはこんな感じ
コミックは、上方からタケルン演じた剣心。その下が武井咲が演じた薫。
どお? ピッタリだよね。
まー、この際、映画としての出来はどうこう言わない。
邦画でカチッとしたアクション映画が作られるだけでも、私・龍虎は嬉しいのです。
これを機にタケルンを応援しようっと。
ついでに、同じロッテのFitsのCMつながりで、ノゾミン(佐々木希)も応援しよう。
(まぁ、彼女は映画にはもうあまり出ないだろうけど)
というわけで、アクションと役者さんの熱演を観る意味では、この映画はオススメします。