Day2-2 眠れぬ夜・・・・・ララソアーニャ | 四国遍路 歩き野宿旅

Day2-2 眠れぬ夜・・・・・ララソアーニャ

2011-5-20


カミーノ・デ・サンティアゴは実にシアワセな道だ。

歩いてても、休んでても、誰かが話しかけてくれる。


四国遍路  歩き野宿旅-amigo camino 右、ダビッド

左、ウィルソン。

も一人、ぺぺがいて、仲良しトリオらしい。

が、ぺぺは筋金入りのナンパ男のようで、いつも美人を求め別行動してる。


彼らはテントも担いでるから、ザックがでかい。

そして、ウィルソン、早くも右ひざ痛めてる・・・・・大丈夫か???

今、思えば、彼らはサン・ジャンがスタート地点では無かったのかもな。


カミーノ巡礼レベル表。


初心者・・・・・サン・ジャンから、「カミーノ・フランセス」を歩く。


中級者・・・・・「北の道」・「銀の道」・「ポルトガルの道」等、ちょっとマイナーな道を選ぶ。


上級者・・・・・自宅から歩く。帰りも歩く。


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その先は、登り下りをくり返す山道。


静かで、悪くない道だけど、両側とも木がびっしり生えてて、景色が無い。

撮影休憩ナシで、黙々と歩む。


四国遍路  歩き野宿旅-松ぼっくり ケルン
松ぼっくりのケルン

ここはまだ標高900m。


四国遍路  歩き野宿旅-zubiri camino

スビリという町に着きました。

ビール呑んで、一休み。

暑かったんです。


四国遍路  歩き野宿旅-zubiri spain camino

この小さな町にも、アルベルゲ(巡礼宿)はある。

今日はここまでにしようかな?


四国遍路  歩き野宿旅-belle francaise

と、思ってると、昨夜一緒にストレッチしたフランスのおばあちゃんがやって来た。

今日も、道中会う度、やさしく話しかけてくれた。

ピンクが良く似合う、かわいいおばあちゃん。


彼女が、次の町まで歩くというので、私もそうしよう!


四国遍路  歩き野宿旅-larrasoana camino

16時、ララソアーニャ

人口200人くらい?の小さな村だ。


四国遍路  歩き野宿旅-larrasoana spain
村の中央広場と、唯一のレストラン。

みんなここに集まってくる。


四国遍路  歩き野宿旅-albergue larrasoana
ララソアーニャのアルベルゲ。


受付には、先客が。

中年女性巡礼が、なんだか大声出してる。


どうやらこのアルベルゲは100m離れた別館があるようで、

仲間と別々に泊まるのが気に入らなくてゴネてるらしい。


「おい、早くしてくれよ!」

と言いたいが、その勇気がない。


やっと回ってきた受付。


「あなたはラッキー!ベッドは残り1個だから」


四国遍路  歩き野宿旅-bed larrasoana camino
今になってみれば、フツーのドミトリー。


なのだが、当時の私は、ガッカリした。


「なんだ?、この狭さ・・・・・」


パイプベッドは強度が無く、寝返りの度ギシギシと揺れるだろう。

私のベッドは、中央上段。

荷物をドコに置いたらいいの?


マットレスは、すっかりヘタっていて、真ん中が凹んでいる。

寝返り打てるだろうか?


四国遍路  歩き野宿旅-albergue larrasoana
中庭で干せるのはウレシイ♪


四国遍路  歩き野宿旅-rio camino santiago川原にマットをしいて、

ワイン飲んでゴロゴロまったり。

だって、あの部屋ではくつろげないもん。


そして、21:20 宿に戻る。

ベッドの上で、お菓子の入ったレジ袋を片付けたら「カサカサッ」と音がした。


ほんの一瞬だったのに、下段で寝てるじいさんが

「うるせー!!!!!」

と怒鳴る。


(えー、私も気を使ってたよ。

今のでアウトなの?

まだ22時前だよ?

というより、あんたの声のほうが迷惑だったと思うよ・・・・・)


と思ったが、ケンカ出来るほどの英語力は無い・・・・・


真ん中がボッコリ沈む、夜鳴きベッドで、悲しい一夜を過ごすのでした。


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二日目・・・ロンセスバジェス~ララソアーニャ



歩行距離・・・・・27km