ありがとう「身体」

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なにをするにも体があってのこと。そんな体に関する役立つ情報を東洋医学のプロが発信していきます。病気は自分で治すが基本です。

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前回の続きです。

肝臓とセットでワクチン接種による反応がよく見られる腎臓についてお話ししていきたいと思います。

腎臓は尿を作る場所ですが、その尿の材料は?というと血液です。血液をろ過して、必要な成分は再吸収、要らないものは尿として体外に排出させます。
これが腎臓の大きな役割です。

東洋医学では泌尿器としての役割だけでなく、もう一つ重要な役割があるとされています。腎は先天の精を蔵すといって、腎臓には両親から受け取った生命力そのものが宿っているとされています。その生命力は有限であり、寿命に向かって少しずつ誰もが消費していくことになります。

先天の精そのものは、基本的に補うことはできませんが、老化現象で見られる身体の不調に対応する場合、例えば漢方薬では腎臓の強化をするような物が用いられます。
夜間頻尿や耳鳴りなどに用いられる八味地黄丸や、強壮剤として動物性の生薬を用いることもあります。

新型コロナワクチンを接種して、肝臓や腎臓への影響が見られるということは、ワクチンという異物に対して身体が順応しようとしている結果であると考えられます。

そして肝腎によって調整されている血液はその成分の一部が免疫システムを担っているわけですから、肝腎がしっかり働けるように調整しておくことは、免疫力を強化することに繋がっていきます。

免疫とはそのシステムが作動しなければ、人体の脅威となるウイルスや細菌だけでなく、日常で普段害のない常在菌にさえやられてしまうことがあります。

その免疫システムの要は血液であり、その血液を解毒したり、成分を調整したりする肝臓、腎臓はまさに肝腎要といえます。

一部で言われているワクチン接種による血栓のリスク回避にも肝腎の調整は有効ではないかと考えています。

漢字では肝心要と書くことが一般的ですが、心という字の表わす心臓は確かに止まったら死んでしまいますが、心臓の主な役割は血液を送り出すポンプです。

仕事の内容から考えると肝腎要の方がしっくりくる気がします。