言い訳は言いたくないかから
許されるはずもないから
殴ってくれ
右手で
逃げるときは月と一緒に
夢のど真ん中、地球の裏側へ
走っていこう
手を取って
夜の音が聞こえる
歌ってる ほら、瞬きしながら
言い訳はみっともないから
だけど、けれど、しかし、例えそれでも
黙ってくれ
…
戻るときは膝を畳んで
虫の鳴く声が かき消してしまう
届いてくれ
振り絞って
夜の音が聞こえる
歌ってる ほら、瞬きしながら
まばらに散りばった照明と
固く冷えたアスファルト
息切れしている信号が
君を急がせる 僕を試している