今週末、明日12日、金曜日から、本番です。
御挨拶が遅くなりました、
旗揚げ公演に引き続き、脚本・演出を担当しております、
中空よおい と申します。
いやはや。
改めまして、なにを書けばよいのやら。
困りました。
公演に際して、こんなにも、言葉が出てこないのは初めてです。
なぜか。
きっと、紆余曲折、準備期間が長かったからだと思います。
最初に、今回の第2回公演の話を主宰の佐伯君から持ちかけられたのが、
たしか、元旦の次の日かそこらのメールで、でしたので、
あれから10カ月どころか、ちょうど、十月十日(とつきとおか)になるでしょうか。
子ども生まれるっちゅーねん。
芝居というのは、我が子のようなものですから、
言い得て妙といえばそうなのですが、
なにぶん、今回は、暖めてきた時間が長すぎました。
初日を前にして、焦りや昂揚以上に、
こんなにも感慨深く思うことは初めてで、
正直なところ、少し戸惑っています。
集団&&&(しゅうだんたいいくずわり)というのは、プロデュース劇団です。
主宰の佐伯君の
「この人と一緒にお芝居を作りたい!」という衝動のままに、
去年夏に旗揚げ。
今後は年1回くらいで本公演を予定しているそうですが、
予定は全くの未定です。主に、佐伯君の進路的な意味で。
そのあたりのことは、ええと、どうか、どうぞ、お察しくださいませ。
今公演の成功にかかっている部分もあるわけで、ハテ、まだなんとも言えません。
とかなんとか言いつつ。
サテ、幸運なことに、前回に引き続き、再び、
脚本・演出を担当させて頂くこととなったわけですが、
私は集団&&&に所属している、というわけではありません。
そのへん、なんともグレーなのですが、
今のところ、私は集団&&&には、
脚本提供・演出担当という立場で関わらせて頂いていて、
公演の企画・立案の権限は、私にはありません。
専属制作さんがいない関係上、文章作成などのお手伝いは適宜していますし、
集団&&&公演宣伝の一環として、私の活動情報を快く掲載して頂いたり、
名義をお借りしたりはしているものの、
集団&&&は、あくまで、主宰の佐伯君の団体です。
ですから、今回、公演に先駆けて、
真っ先に声をかけて頂いたことは、本当に光栄に思っていますし、
この集団&&&で再び、新たな出会いを得られたことには、
心から感謝をしています。
まだ学生である、主宰の佐伯君が集めるメンバーは、
名前は売れていないかもしれないけれど、
本当に魅力的な方達ばかりです。
その全員がプロを目指しているわけではなく、
プロになれたらいいと思っているわけでもなく、
志の持ち方、活動のフィールドや取り組み方は様々ですが、
芝居には真摯に取り組んで、舞台上ではきらりと輝き、
稽古場では他の参加者への気遣いを忘れない、優しい方々ばかりです。
もちろん、そのことで、良い面もあれば、悪い面もあります。
けれども、例えば、脚本もやれば演出もやれば役者もやるといったような、
才能とカリスマ性を持った人間の元に集うのではなく、
主宰が集めたメンバーをキッカケに、また多くの人が集まるという構図が、
なんとも不思議で、自然で、魅力的だというふうに感じているのです。
今は、こうして集まったメンバーで、何ができるか何をしたいか、
という公演の作り方ですが、
いつか、こういうことをしたいから、集まってくれ!と
号令をかける佐伯君の姿を想像します。
ちょっと、はっきりとはイメージできません、カスミがかかっています。
そこは、ほら、どうぞ、どうか、お察しください。
でも、彼ならいつか、そういったこともできるようになるのではないかと、
ほんの少しだけ、期待をしている、第2回公演です。
去年の旗揚げ公演『裸足のアリス』は、
ひとりの女の子が靴を履いて、過去から決別し、立ち上がるまでの話でした。
今回の第2回公演『歩く、空想タイムライン』は、
街に生きる沢山の人々が、文字通り、現在を「歩く」話です。
ひとりだけだと
「&」
膝を抱えたうずくまり族。
人がたくさん集まれば
「&&&」
集団体育座りに早変わり。
&は人を繋ぎ、御縁を繋ぎ、
そして年1回くらい、集まって、立ち上がり、
そして、公演を打って、バラバラに。
次回公演以降、はたして私が、
脚本・演出を担当させて頂けるかどうかはわかりません。
けれども願わくば、今後も周囲に
「早く立ち上がれ!」と言われ続けるような劇団になりますように。
今は心から、そう願うばかりです。
ハテサテ、そうこうしているうちに、初日が迫っております。
旗揚げを経て、立ち上がり、今、新たに踏み出す一歩をどうか、
見届けて頂ければ幸いです。
ご予約、お待ちしております。
中空よおい@内容についてや稽古の裏話はTwitterで。→@LiaradioS