俺らがバンドを組んで都内の色んなライブハウスや今もお世話になってる初台WALLにブッキングを組んで出演させてもらったりしてた頃から今まで俺はライブハウスがめっちゃ怖いって話。
もうどんな猛獣の檻に入っていくより怖かったしドキドキした。
特にWALLとANTIKNOCKと20000Vは断トツで怖かった。
当時友達もいなかった俺らは毎回隅っこで震えてた(マジで)
ぶっちゃけ他のバンドがどんな演奏してるかなんて音デカすぎてわかんなかったし、何より音の重圧より周りのバンドマンの重圧にいつも押し潰されそうだった。
バンド活動とは?
正直そんなの何も考えてなかったし、ライブ誘われて断り辛くて俺ら以外全部ハードコアやジャパコアのブッキングに何度も出た。全然お客さんいなかったし、対バンは怖いし、ノルマで常にお金無いし、ライブ終わって帰る終電で本当にこれ続けて意味あんのかな?って思ってた。
でもライブハウスにいる人達は搬入の時死ぬほど怖い感じで「おざーす」「うぃー」なのにライブ終わった後は真剣にバンドについて話してくれた。良さを見出そうとしてくれた。そしてその時のお陰でハードコアやジャパコアが好きになった。ただその後酒を飲むと瞬時に怖い先輩に逆戻りするんだけど。
んでたまにライブハウスのスタッフさんのバンドと対バン出来るイベントに誘ってもらってライブ観るんだけど、スゲーカッコよくて。
入る前は怖くて逃げ出したい(逃げ出せる訳ないけど。その後の方が怖いから。)ライブハウスがとてもカッコいい場所に見えたり。スゲーカッコいいけどライブ終わって酒を飲みだしたら瞬殺で…以下略
そんなある日にWALLで当時店長だったエレサマのナオキさんから電話で「ANCHORのセージ、ウチで働かないかな?」と俺に連絡が入りセージに連絡してみたところ二つ返事で「やります」と。
そこから現在まで彼はWALLのスタッフとしてやってきた訳。
んで1月末で辞めた訳。
多分セージが入ったあたりからのWALLはスタッフ間とか出演バンド含めすごく良い相乗効果で今までには無かった様なイベントだったり、今まで以上に多種多様なバンドが出演したりしてご存知の方も多いかと思うけどイメージがガラリと変わった。より無茶苦茶であり、より好きになった人もいればそうでない人もいたと思う。
まぁでも時代なのか偶然なのか確実に何かが変わったんだと思った。
事実、ブッキングライブで新規に出会うバンドが多様化したし爽やかなイベント(にも思える)も増えた様な気がした。アイドルも出てる。
んで。
様々な変化はあれど今でも俺は根っこの怖いイメージは余裕である。
WALLに限らずどこのライブハウスにもある。
よく見かける「ライブハウスに気軽においで!ライブハウスは怖くないよ!」みたいな事は口が裂けても言えない。未だに。俺はだけど。
そう。俺は今もライブハウスが怖いのだ。
現にセージだってあんだけ働いた今でも「いやいやライブハウスは怖いよ!」と言う。
ライブハウスが優しい場所と思ってる方がいるならばそれはライブハウスにいる人間達がそう思わない様に時間をかけて空間作りをしているんだと思う。
全然今でも怖いと思う。
だって今俺が高校卒業したてでWALLに好きなバンドを観に行って受付にジープ(現WALL店長)がいたら鬼怖い。
でも。
今1つ言えるのは、
怖いからカッコ良いんだ。
わっかるかな~。
ライブハウスに入る前にドキドキしてたあの時から、怖い気持ちと同時に何かこの中にとんでもない世界が待ってるんじゃないかと少し思ったりしたんだ。
ドキドキの中にほんの少しだけワクワクがあったんだ。
このご時世わざわざ恐ろしい空間を作ってる店もないし、お金払ってまで怖い思いしたい人はいないだろう。するメリットが無い。客と店双方に無いw。
てか俺も全然ピースな空間が良いし、ライブには1人でも多くのお客さんが入って欲しいと思ってる。
でも仮に学生なんかが初めてライブハウスに来てくれるなら、俺が味わったあの少しのドキドキとワクワクを体感して欲しいとも思う。んできっと8割が来なくなってw。
残りの2割は俺らみたいにライブハウスが無茶苦茶大好きになるんじゃないかな。
何はともあれ松本くん一旦お疲れ様。
そして今週末また俺らはWALLに出るぜwww。
先日THE INFECTEDのBa/Voユーヤさんと久々に再会し、気合い入れてもらいました。
~せんべえ通信~
待てます。
ANCHOR 三浦