ふと思い出した昔の話し | Anchanです♪

Anchanです♪

ペルー出身のAnchanです!^^

昨日夜中に目が覚めて綺麗な月を見たら、
ふと懐かしいことを思い出したー。


13歳で親元を離れ、ペルーの祖母の家に預けられた。

お婆ちゃんの家は3階建で1階がリビングとキッチン、2階が部屋で、3階が洗濯場。
3階に向かう階段には長細い窓と
ぎっしりものが積まれていて、人1人がやっとこ登れるスペースしかなかった。


夜になるとみんな部屋に入ってテレビを見ていて、私が寝る部屋はお婆ちゃんと弟の3人でシェア。
狭い部屋に無理やり二段ベットを入れたものだから床はほぼ見えなかった。



昔から家では1人が割と好きだった事もあり、夜は2階と3階の間の窓から外にある星をずっと眺めてた。


何をするわけでもなく、ずっと1人で喋ってた。
話し相手は“月”で、その日の出来事や悲しいとか悲しくないとか、嫌だったとか、喧嘩したとか声に出してお喋りしてた。

そして今思うと良く泣いていた。
話しをしてるうちに悲しくなって、なんだか自分がヒロインな気持ちになって、泣いていた。
でも、それも本当に悲しいのか、ヒロインを演じて遊んでいるのか、よく分からなくて……
お婆ちゃんに呼ばれたりすると
『月に話しをして泣いてる変な子』と思われたくなくて、すぐ涙を拭いてケロっと元に戻っていた。





月が綺麗な夜にはあの頃の私が蘇って、なんとも言えない気持ちになる。

なんなんだろうと思ってたけど、思い出した。


でもその気持ちは悲しいとかじゃなくて、寂しいとかじゃなくて……
切ないんだけどポジティブな感情。
大丈夫だよ!って
どんなに遠い国でも同じ空だったよ!って
あの頃の自分に言い聞かせてるような。
いや、もしかしたら今の私に言い聞かせてる様な、そんな不思議な気持ち。


月は今も変わらず輝いてるから、私も…………早く寝よう 笑

おやすみなさい。