天才柳沢教授の生活
最近、マンガ本の週刊モーニングを読まなくなって、
時々記載されていた、
山下和美の「天才柳沢教授の生活」がふと読みたくなった。
先日、講談社コミックプラス デジタルコミックストアで電子版を発見して、読んだ。
(今日確認したら、5月10日をもってサービス中止。 がーん。まだ1巻しか読んでないのに~)
これを読もうと思ったのは
柳沢教授の理論的思考、規則正しい生活が参考になるからである。
第1巻は、そのあたりの人物設定が、かなり明確に描いてある。
冒頭、朝5時15分に目覚めた柳沢教授の思考。
(引用開始)
なぜみんな時間があるのにそんなに走るのか
また無いのにそんなに無駄に使うのか
なぜ吐いても飽きずにまた酒を飲むのか
なぜみんな働きすぎ そしてさぼるのか
わたしにはわからない
(引用おわり)
苦笑するよね。そこの会社員、あんたのことだよ!
ほとんど、われわれの人生を言い尽くしたものであるといえよう。
ニーチェの「永劫回帰」、
般若心経の「色即是空 空即是色」
と似たような話である。
柳沢教授は、夜9時にねて、朝5時に起きる。(8時間睡眠)
めっちゃ、参考になるね。
僕も時々思い立って、
夜10時にねて、朝5時におきる(7時間睡眠)のだが、
だんだん遅くなってきて、気がつくと
夜12時にねて、朝7時起き、になってくる。
なかなか、早寝早起きはむずかしいなあ~
柳沢教授の描写はマンガだから、かなり誇張されているが、
学者の思考回路や生態として、リアルな描写だと思った。
何でも疑問に思う、知的好奇心、理論的思考、早寝早起きは、学者に必要な資質である。
wikipediaでググってみると、
作者の山下和美のおとうさんは、横浜国立大学、東北大学で経済学者やってたみたいだね。
それがモデルになっている。道理でよく描けているわけである。
マンガで出てくるY大学って、横国だったのか~
ちなみに豆知識ですが、
横浜には、横浜市立大学というのもあって、わざわざ横浜国立大学という名前になっている。
真鍋かをりが横国(よここく)だよね。
ちなみに、平成16年に全国の国立大学は法人化された。
従来は、文部科学省の傘下の組織であったのが、独立行政法人化されたのである。
横国は正確には
国立大学法人 横浜国立大学
という。
法人化されたので、正確には国立大学法人は国立ではないのである。
横浜国立大学は本当はもう、国立大学ではないのである。
にもかかわらず、2回も国立と言っているのは、
国立大学の独法化にともなう諸問題を象徴しているようでイタイ。
法人化は、あたかも教育改革であるかのように、装って、実は財政改革である。
国立大学に投入されている税金を年年減らそうというはなしである。
現場の教員は、研究費だけでなく給料も減らされて、かつ研究成果を出せといわれ
まさに、インパール作戦のような様相である。
文部科学省・教官という国家公務員だったのが、ただの独立行政法人の職員ですぜ。
ばかにしているのか!
…とか言う愚痴は、長くなるので別の機会にしよう。
少なくとも、柳沢教授は、独法化の洗礼はうけていない呑気さだなとは思う。