先日、某テレビ番組を見てたら、日本では有給休暇を取りづらい(取れない?)ので、政府が年間での有給消化を義務付けることを検討しているとか。。。。


その番組内で、コンサルタントの方が、国際会計基準だと有給消化の少ない会社はそれが負債になるとおっしゃっていましたが、確かにそうですね。

会計上は、アメリカの会計基準でも似た感じでしょう。

アメリカの法人税務になると、12月末日締めの会社だと、前年から翌年3月15日までに消化した分は前年の法人税申告書に費用として基本、含めますが、未消化分は翌年に繰り越されます。

ですので、社員さんが有給休暇を取らない(取れない)会社では、貸借対照表で負債とみなされる額も大きくなる上に、その年分の税金も余分に払わなきゃいけない可能性があるかもしれません。

ですが、、、、以前、私が、東海岸で働いてた会社のうちのひとつは、ある年から、有給休暇無制限になりました。。。。。(笑)

一瞬、へー、やった、喜びかけましたが、、、、、、、そんなオイシイ話は現実にはありえない訳です。

どれくらい実際、休みが取れるかは、部署内ごとに暗黙の了解がありました。

でも、これは、会社経営としては、すごくいい発想です。

有給休暇無制限を打ち出すことで、うちの会社は休みがたくさんあるいい会社です(現実は取れなくても)という宣伝文句になるし、会計上、費用、負債計上しなくてもいいので、退社社員には、未消化有給分支払わなくてもいいことになります。

しかも、有給休暇費用が発生しないので、利益が高くなり、PBT(Profit before Tax-税引き前利益)が上向く可能性があります。

PBTで評価される経営陣には好都合なんだろうな、とボンヤリ思ってました。

ボンヤリっていうのは、アメリカ企業では、経営陣にはボーナスが出るけど、その他大勢にはボーナスなんてほとんどないからです。(涙)。。。私には関係ない話ってとこでしょうか(苦笑)

それにしても、こんな有給休暇無制限が日本企業でも出てきたら、危険でしょうね。

悪い経営者が社員さんをさらにいじめることになりかねないので、有給休暇無制限なんて、きっとないほうがいいですね。。。