ブログネタ:好きなマンガ

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今年から始めたものがいくつかある。
アメブロもそのひとつであるが、
ワインワインも今年から飲み始めるようになった。

去年までは、生涯でグラス3杯程度。
そのうちの1杯が昨年の忘年会であった。
この一杯のワインが実に魅力的な味わいで、
この一杯で、世界中のいろいろなワインを飲んでみたくなった。

そんなとき、今年の3月頃、韓国でもワインブームであることを知った。
日本の漫画『神の雫』が韓国に浸透し、ブームの引き金になっていた。

私も早速、本屋さんで全10巻を購入した。
『神の雫』は、亜樹直(姉弟)の作品で、
「有名ワイン評論家の息子である神咲雫が主人公。
父の遺言で、十二使徒と名付けた12本の優れたワインと、
究極の1本「神の雫」と呼ぶワインをライバルのワイン評論家・
遠峰一青と争いながら探し当てていく」というストーリー。

ワインの個性を表現するのに、ワイン専門誌などでは次のようなことばがよく使われる。
「ビロードのようななめらかさ」
「レースのような舌触り」
「ヒマラヤスギのような香り」
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しかし、ワインど素人の私にとって、これほど分かりづらい表現はない。
そもそも、ヒマラヤスギを嗅いだことがないし、
レースをなめたことがないので、
このような表現では、どんなワインかちっとも分からない。

でも、「神の雫」のワインの表現は違った。

ワインをひとくち飲んだときの感覚を、
モナリザや老紳士、子供などにたとえ、ワインの持つ奥深さや世界観を芸術的に描写しており、
そのワインのことを想像し、飲んでみたくなる気持ちにさせるのである。

実際に、この漫画に出てきたワインを買って飲んでみた。

ワインコントラーダ・ディ・コンチェニコ コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 2003 (イタリア)
ワインシャトー・ピュイグロー 2002(フランス・ボルドー)
ワインカザマッタ 2004 (イタリア)

この漫画の作家である亜樹直さん(達)は、そんじょそこらのソムリエよりもずっとワインのことに詳しく、
ご自分達の住まいとは別に、ワイン保管用にマンションを借りておられるのには驚きだ。

ワインの魅力を漫画という媒体で伝えてくれる。
私にとって、「神の雫」は漫画にあらず、ワインの「教科書」のようなものだ。

さて、この漫画を読んでいるときに、途中で、はたと気づいた。
第8巻を読んでいる時点で、まだストーリーでは2本目のワインを探している。
ということは、あと2巻で残り10本と究極の1本を探し出せるのだろうか?
・・・などと疑問に思いつつ、10巻をあっという間に読み終えてしまった。
そう、ストーリーは10巻で完結ではなかったのである。

その後、夏に12巻まで読んだ。まだ、第3の使徒が明らかになったくらいだ。

先週、ようやく13巻目が出版されたようので、早速、買いにいこう。

究極の1本、神の雫がどんなワインか早く知りたいよ。
この調子でいくと、最終回までには全50巻以上にはなりそうだ。
3ヶ月で1巻発売されているペースで計算すると、まさか、あと10年かかる?