造られた英雄 ロスチャイルドの力 | ☆あみうのニョッキ☆-しばしばオジサンのにょっき-

造られた英雄 ロスチャイルドの力

誰でも知っている歴史的人物といえばナポレオンがその代表的な人物の一人だろう。
そんな有名なナポレオンだが無名の存在から異例のスピードで皇帝にまでなった経緯を知る者は少ない。
ナポレオンの成功への道はタレーランによりロスチャイルド一族に紹介されたところから始まった。

1786年、ナポレオンは貧乏下級士官で、支払いを賄おうとあちこち雇い主を探し求めていた。
同時期、2代目ロスチャイルドであるアムシェルはヴァイスハウプトによる反教会活動がほとんど進展しないことに失望し、新たな才能を求めていた。
そこに現れたコルシカ島出身のこの男の熱情はアムシェルに深い感銘を与え、アムシェルは彼に身を立てられるだけの十分な資金をナポレオンに提供した。
そして名目上はキリスト教徒だったナポレオンはほどなくロスチャイルドのキリスト教への強い憎悪を察知し、資金提供者の胸をくすぐる手段に訴えた。それはすなわちカトリック教会への反発とういう形をとることだった。ローマ法王が貶められると考えただけでアムシェルは嬉々たる思いに駆られ、ナポレオンに限りなく資金を注ぎ込むようになったのだ。
ナポレオンの出世階段の昇りっぷりの理由は正にこのことにあった。強大な後ろ盾があったのだ。

だがナポレオンは自らがロスチャイルドの道具だと気付いた時、用無しで廃棄処分されるのである。

ナポレオン終焉の始まりは戴冠式にローマ法王を呼んだことから始まった。
妻ジョゼフィーヌと離婚し、オーストリア皇女マリア・ルイーズと再婚するにあたり、そのことはロスチャイルド一族の怒りを決定的に買った。王国を破壊し、カトリック教会を潰す機会が無くなっていくことを恐れたからである。

ナポレオンは自らがフランスの為に戦っているのではなく、国家の支配権を強めようとしている異民族の権力者達の為に革命の引き継ぎ役を求められ、イルミナティとしての任務を職分の中に付帯されているという真実に気付いた。
そして自らの支配者(ロスチャイルド)に粛然と逆らい始めた。

ロスチャイルド一族にとってのかつての英雄はもはや役に立たなくなり、すぐさま反ナポレオン同盟を組織、資金を注いだ。ジェームズロスチャイルドが中心となり、矢継ぎ早にナポレオンを追い詰める手管が繰り出されていった。カールロスチャイルドはナポレオンと法王の関係を崩しにかかり、ナポレオンが知らない間に法王を逮捕するように命じた。これに対し、法王は皇帝への破門大勅書で対抗した。両者の間には完全に亀裂が入った。ナポレオンは次々と起こる逆風的出来事に自らの基盤が揺らいでいくことを感じていた。

そして、外相にそそののかされる形でロシアに遠征し、1815年ワーテルローの戦いでロスチャイルドはナポレオンを破滅させた。ロスチャイルドから裏金を受け取っていたスルト元帥が裏切ったのだ。ナポレオンはその裏切りに全く気付いていなかった。しかも決戦の朝、ナポレオンの専属副官の中に紛れ込んだ敵はナポレオンの朝食になにやら忍ばせ、彼が酷い偏頭痛に悩まされるように仕向けた。

ナポレオン程の天才でもロスチャイルドの力の前ではただの使い捨てのコマでしかなかった。