まずはこちらの記事をご覧ください。
気仙沼「津波体験館」がリニューアル-東日本大震災の映像を追加(三陸経済新聞)
http://sanriku.keizai.biz/headline/745/
昭和59年に開館した気仙沼市唐桑町の「津波体験館」ですが、近年は来館者が減っていたそうです。
それだけ津波に対する関心が無くなってしまっていたのでしょうね。
平成5年に起きた北海道南西沖地震で奥尻島は数分後に津波に襲われ、多くの犠牲を出しました。
そのあと、教訓を活かそうとしたのか、津波警報・注意報が多発するようになった気がします。
この津波警報・注意報の多発が、逆に「警報が出ても津波は来ない」というムードになり、「オオカミ少年」のようになってしまいました。
過去に多くの被害を出してきた三陸沿岸の人たちでさえ、津波に対する関心が薄れ、注意報程度では避難しない人が多くなってきました。
わたしの持論ですが、津波で人的被害を出してはいけないと思っています。
地震はいきなり襲いかかるものですから、備えにも限界があります。
自宅は耐震にしてバッチリ対策していたとしても、もしかしたら危険な場所にいるかもしれない。
そこでケガをしたりする可能性もあるので、地震にはかないません。
でも、津波は別です。
津波だけが勝手に来ることはまずない。
地震という原因があって、津波が来るのです。
もちろん、震源地の関係で、奥尻などのように数分間で津波が来る場合もありますが・・・
それでも、地震が来たらすぐに高台に避難し、安全な場所にいれば津波から逃げることができます。
なぜ、わたしたち被災地の人間は地震が来たら高台へという基本を忘れてしまったのでしょうか?
わたしは悔しくてなりません。
しつこいようですが、津波は人が死ななくてもいい自然災害です。
そのための備え(津波避難ビルや安全な避難ルートなど)とすぐに逃げる勇気さえあれば。
昭和35年のチリ地震津波で一番多くの犠牲者を出した大船渡市では、地震発生と同時に蜘蛛の子を散らすように市民が避難しました。
人口約4万の大船渡市の犠牲者は約400人。
犠牲者が少ないため、津波被害が少なかったと思われがちです。
(少ないというのは他の市町村と比べてで、けして少ない人数ではありません)
津波被害がなかったのではなく、市民が「とにかく高台へ」と避難したから。
津波から助かるのはとてもシンプルなんです。
高いところに逃げればいい。
海から遠いところではなく、1センチでも高いところへ。
今、あなたがいる場所の海抜は何メートルですか?
津波が来ても確実に安全な場所ですか?
安全でなかったら・・・どこに避難しますか?
常にシミュレーションを繰り返してください。
あなたの命を守るために。
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