紅葉の時期、しかも三連休の初日の京都はバケツの水をひっくり返したような人が溢れ出していた。

早々に宣言するが、紅葉の季節に京都へ来る事は二度とないだろう。

京都駅以外のバス停で、バスを待っていても乗れません。

だって、来るバスが既に満員なんですから。

TVCMでお馴染みの、京都円町円の町で下車し西大路通を北へ向かい待ち合わせ場所である金閣寺前のローソンへ。

私を含む合計8名で沢山へ向かいました。







金閣寺を通り抜け、沢山から沢の池へ。

ここまでだいたい2時間。

沢の池を見ながら食べる昼食は最高で、私達以外にも大勢の方々がハイキングに来ており各々が写真を撮影したりお弁当を食べておりました。






昼食を食べ終え次に目指すは高雄です。

急な下り坂をドスドスドスドス歩いて一時間。

着きました。

紅葉も綺麗です。

人も多くなってきました。

















一通り紅葉を見ると、次は清滝沿いを歩いて嵯峨野へ向かいます。

川沿いなので、地面がヌメヌメしていたり、岩場もツルっと滑る危険地帯です。

お爺さん軍団の足取りを見ると山麓に流れるヒンヤリした空気に拍車がかかりました。






山麓を抜けると心霊スポットで有名な清滝トンネルが姿を現す。

昼間しかも大勢の人間がトンネルの中を歩いていたので霊的な怖さはなかったものの、トンネルが狭い為に爆走してくるバスが怖かったです。

いつの世も生きてる人間が一番怖いものなんですね。

さて、清滝トンネルを抜けると平安貴族達の別荘地でもあった嵯峨野です。







愛宕山の登山口を素通りしJR嵯峨野へ向かいハイキングは終了しました。

10時45分に金閣寺を出発し、嵯峨野に着いたのは16時30分と長時間のハイキングでしたが、京都の歴史やマイナスイオンを体感し実に充実した時間でしたね。

しかし、紅葉の京都は凄い。

葉が枯れる前の現象に何故魅了されるのだろう。

春先の芽でた花々や、真夏の炎天下に育った新緑、そして、その命を終えようとする秋の紅葉。

人生も同じなのかもしれない。

我々は今、真夏の炎天下に育っている新緑である。

雨の日も風の日も晴れの日も、必死に光合成を繰り返しているのである。

ともすれば、秋の紅葉は人生の末期なのだ。

落ち葉だ枯れ葉だなどと悲観するのではなく、この京に咲く紅葉のように、老後でも人々を魅了し文字通り一花咲かせられのではなかろうか。

その為にも、今しっかりと根を生やし倒れる事のない巨木となれる様に生きていかなければならない。









かくいう私は、重たい価値観が好きではないので、柳の木みたいにユラユラ揺られる人生がいいなぁ。