目が覚めたのは10時過ぎ。
はい、てじなーにゃ。
チェックアウトが11時なので急いで準備を済ませ、横断史上最高のモーテルを後にする。
2人ともお腹が空いていたが、あるのは隣にあるマクドナルドだけ。(既に4食連続で食べている)
「全然マック行きたくねぇ。」
「確かに…いや、でも待て!もしかしたらサブウェイに変わってる可能性も無くはない。」
「確かに!信じる者は救われる。君はそう言いたいのかい?」
「そういうことさ!」
ということで、5食連続のマクドナルド。
「やれやれ、もう一生ぶんのマックを食べたよ。」
気を取り直して出発!
天気はよく、気温も高いが相変わらずの向かい風。
ニューメキシコの名物である唐辛子、何故か道端に物凄い数落ちている。
食べてみようかと思ったが、おととい胃を痛めていた事を思い出し自重。
砂漠の中にも線路が通っていて、たまに貨物列車が通る。リアルビッグサンダーマウンテン。
「Railroad Ghost Town Museum」
…めちゃくちゃ面白そう。行ってみたい。
でも観光にまっったく興味がない相棒に言っても却下されているのが目に見えているため、泣く泣くスルー。
(そもそも写真を撮りながらのんびり走っている僕とは対照的に、相棒は一心不乱に漕ぎ続けていたため、見えないぐらい前を走っていた。)
そしてこんな看板が。
「Dust Storm」とは「砂塵嵐」の事だそうだ。
砂塵嵐?竜巻の砂バージョンか?
と思い、調べてみると
……はい。
これはさすがの銀河系軍団も圧勝とはいかないかな。
起こらなくてよかった砂塵嵐。
しばらく漕ぎ続けているうちに遂にアリゾナ州に突入!
これで残す州はゴールのカリフォルニアとここアリゾナの2つ。終盤ですなぁ。
そんなこんなでその後も逆風に負けず進んでいたが、出発したのが昼ということもあり、いつの間にか辺りは真っ暗に。
しかし先日のミッドナイトランですっかり味を占めた銀河系軍団は、全くもって焦らない。
ナイトラン初のパンクも、見事なコンビネーションで迅速に処理。
もはや暗闇は我々の敵ではない。
色々な話をしながら流れ星の下、ひたすら漕ぎ続ける。
夜になり低くなった気温に震えながらも無事到着。
結局モーテルに着いたのは22時を回っていたが、まぁよしとしよう。
The 砂漠、走ってます。
現在地: Willcox アリゾナ州
73日目の走行距離 119km
帰りの飛行機出発まであと13日
坂野彰