アフガニスタンは1990年代始めの国の崩壊により分裂し、アメリカは2001年、9−11同時テロの後に介入しました。国はますます細かく分裂し、暴力が日常的になりました。アメリカ軍人は数千人死んでいます。ホワイトハウスのチーフアドバイザーに抜擢されたケリー将軍の息子さんもここで死んでいます。

トランプ大統領はもっと軍を送り込もうとしています。

 

Recipe for an Endless War in Afghanistan

アフガニスタンの終わりのない戦争のレシピ

Aug. 24, 2017

https://www.nytimes.com/2017/08/24/world/asia/afghanistan-intervention-state-collapse.html?mcubz=3&_r=0

 

1996年、トム・シモンズ大使はパキスタンの将軍たちと会った。将軍たちは表向きはアフガン内戦への介入を支持する。が、16年たち彼らは終わりなき戦争への道筋を作っているのではないかと恐れる。2001年、アメリカが介入し、さらに16年経った。

 

国の崩壊state collapse、部族の対立civil conflict、民族の分裂ethnic disintegration、そして、対立する数カ国の介入multisided intervention(ソビエト、アメリカ、欧州連合、イラン)が、自滅のサイクルへself-perpetuating cycleと向かい、解決の道筋はない。

 

オランダ国際紛争分析センター「外から国を作ろうとしているが、我々の介入をすればするだけ、アフガニスタンは分裂している。どうやってこのカオスから抜けられるか、私は悲観的pessimisticだ。これは残忍なサイクルだ。この先も紛争は続くし、分裂はもっと顕著になる。」

 

ここまで国が崩壊していると平和と統治は両立するのはむ難しい。ソマリアの例:ソマリアは国の分裂disintegrationに適応した。つまり、昔ながらの部族warlordsの世界に戻した。汚職corruptionと不正injusticeがはびこるが、比較的平和が保たれている。だが、これでは中央政府を作ることは難しい。

 

アフガニスタンは、地理的に、ロシアとアメリカ、パキスタンとインド、それにイランを加えた列強の標的となっている。それに豊富と言われる地下資源が狙われています。

 

森野陽子

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アメリカが中近東各国の戦争に関わっている間に中国は南シナ海を我が物にし、新シルクロードと称し、ユーラシア大陸の資源を狙っています。北朝鮮の核弾頭ミサイル脅威に対し中国の協力が欲しいアメリカは中国を牽制することをやめたようです。

 

Trump’s Mixed Signals on South Sea Create Anxiety Among Asian Allies

NY Times May 10, 2017

https://www.nytimes.com/2017/05/10/world/asia/trump-south-china-sea-allies.html?_r=0

 

韓国は自国内のアメリカの反ミサイルシステムについての不安を検討したい;台湾はアメリカから武器を買いたがっている;フィリピンは南アメリカの中国脅威についてアメリカの計画を知りたい。

 

だが、トランプ大統領の衝動的,非統一な政治方針 erratic approach と北朝鮮の核兵器という問題への集中は周辺国家を不安 anxietyと混乱 confusionに陥れている。

 

トランプ氏はアメリカが設置する韓国防衛の反ミサイルシステム antimissile systemを韓国が払うべきだと言って韓国ムンジェイン新大統領を怒らせた。

 

トランプ氏は中国を怒らせるのを避け、南シナ海の軍事パトロールをすることをやめた。「今や南シナ海は中国の湖になった “The South China Sea is now China’s lake”」とオーストラリアの Carlyle A. Thayer 教授はいう。

 

中国はアメリカが世界中と戦争している間に経済的援助、貿易などで、各国に文句を言わせないようにし、じわじわと地球上の中国統治領域を広げています。千年の計は昔でしたがこの頃は10年の計で世界進出を果たしています。

 

森野陽子

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プーチン氏は大統領の任期が切れると一期首相になり又大統領に戻ったりして1999年以来18年もロシアを統治しています。選挙前には言論統制や対抗馬を逮捕したり、まるで共産党独裁と同じことをしているのです。政権を長く保持すると、当然、汚職がまかり通ります。プーチン大統領は公式には個人名義の土地や屋敷を持っていないそうですが、政府の、つまり個人使用の屋敷はあちこちあるようですし、海外銀行の隠し口座も持ち、親しい億万長者が周りにいます。

ロシアではプーチンの宣伝が国有テレビで流れ、反対派は意見を表明する場所に苦労をしていますし、反対派は西と共謀しているcahoots 裏切り者traitors とされます。

 

Protests Flare in Russia; Putin Critic Is Arrested

NY Times   March 26, 2017

https://www.nytimes.com/2017/03/26/world/europe/moscow-protests-aleksei-navalny.html?_r=0

 

東はウラジオストクから西はカリニングラードまで99の都市で反政府プロテストラリーが同時に繰り広げられた。モスクワではリーダーのナヴァルニ氏を含む数百人が逮捕された。このプロテストは不正が行われた選挙の2011年、2012年の大勢の逮捕者が出て立ち消えになったプロテストに続く大規模な反クレ ムリンデモである。

 

こんなプーチンをトランプは大好きなのです。彼は国際政治に無知で多分、プーチンがこれまで何をして来たか知識がないのでしょう。それともビジネスマンとして自分も同じような(多分不正ギリギリの)取引をしているから感じないのか。

 

共和党(与党)の上院議員、ベン・サッス氏がすぐに声をあげ「プーチンの悪党主義thugocracy (thugとdemocracyをくっつけた造語らしい)があからさまになった。アメリカ政府はロシアの平和的プロテストの弾圧に黙っているわけにはいかない。我々は人間の基本的権利 basic human rightsである言論 speech、報道 press、反論 protestを踏みにじる暴力を許すわけにはいかない」

 

米国務省State Departmentは続いて声明を発表した。「我々は日曜日の平和的プロテスターの逮捕を強く糾弾する。すぐに保釈するように求める。平和的プロテスター、人権擁護の人たち、ジャーナリストを逮捕することは、民主主義への公然の侮辱である」

 

Aleksei Navalny, Russian Opposition Leader, Receives 15-Day Sentence

https://www.nytimes.com/2017/03/27/world/europe/aleksei-navalny-russia-prison-sentence.html

 

ナヴァルニ氏は15日の刑を受けました。2018年の選挙に出馬すると言っていますが、すでに(前科者のレッテルで)出馬は違法であることになっています。

 

森野陽子

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