2012-04-25 10:59:21
読者から:TPPについて
テーマ:アメリカ便り
TPP について読者からよくまとめたものをいただきました。許可をいただきましたので、皆様にもお伝えします。
TPP(環太平洋連携協定)について自分の考えをまとめて報告することになった。
ほんとうは、知人が報告を求められたのだが、私が代わりに引き受けることになった。
伸ばし伸ばしにしていたら、催促のメールがきた。
本屋で「これでわかる!TPPのすべて」という本を買ってきて読んだ。
<分かったこと>
・多国間の自由貿易を推進するための協定の一つ
・参加国は現在9か国。
・日本、カナダ、メキシコが参加を表明している。
・貿易自由化措置(関税の撤廃、非関税障壁の撤廃)のほかに、経済活動の円滑化措置(投資、環境基準
等)を含む。
・中国、韓国は不参加。
・世界規模ではWTO(世界貿易機関)が進めようとしたが、うまくいかず現在休止中。
・アセアン(東南アジア諸国連合10か国)中心のAFTA(アセアン自由貿易地域)等、世界にはいろいろな多国間自由貿易協定が存在している。EU(欧州連合)は最も進んだもの。
・FTA,EPA等の2国間での自由貿易協定も多数結ばれている。
<避けたいこと>
・世界にいくつかの経済ブロックができて、お互いが敵対しあうこと。
・格差の拡大や貧困が増大すること。
・環境や自然が破壊されること。
・劣悪な労働条件になること。
・国の主権が侵されること。
以上のことを考慮して自分の考えをまとめる。
以下の2点で問題を難しくしている。
・2国間ではなく多国間の協定であること。
・貿易自由化措置(関税の撤廃、非関税障壁の撤廃)のほかに、経済活動の円滑化措置(投資、環境基準等)を含むこと。
かつて主要国が経済ブロックを形成し、お互いが敵対し戦争がおこった。戦後、ガットが誕生し西側諸国間の自由貿易が促進され、東側陣営の崩壊後にガットを引き継いだWTOによって自由貿易がすすめられてきた。
資源小国の日本は、その恩恵を受けてきた。
現在、WTOの動きは停滞しているようで、2国間や多国間で貿易自由化協定が推進されている。できるところから進めようということになっている。
日本も2国間の経済連携協定(EPA)を11の国、地域(アセアン)と締結している。韓国・オーストラリア・湾岸協力会議とは締結の交渉をしている。また、日中韓のEPA交渉も行われている。
人に勉強してもらって、こんなにまとめてもらって、私たちも勉強した気になります!うちで催したTPPレクチャーも教授は準備で大変でしたが、退官なさったとはいえ、教授は教えるのが仕事ですから、まあいいとして、この読者は私たちのために勉強し、こうして書いてくださいました。ありがとうございます。
それにしても日本の記事はどの程度掘り下げて読者を教育しているのでしょうか。過去の協定をも説明しているのでしょうね。
その後のメールです。
野田総理はTPPについては、それほど急いでいるようでもないようです。
こんどアメリカへ訪問したときにTPPへの参加を明確には表明しないという新聞報道がありました。
アメリカがシェールガス等の資源を自由貿易協定を結んでいる国に優先的に販売するという方針らしく、そのことで経済界の一部は焦っているようです。
文芸春秋によると有識者はTPPに加盟することを前提に意見を言っていますね。社会党は中国寄りですから躊躇しているのでしょうか。躊躇している間にアメリカから見放されてしまいます。前のブログにも書いたように、中国は国際的に同格の基準を持った国とは考えられません。そしてどの国も自分の利益だけを考えています。鳩山元首相の”友愛”は民間の考えることで、国際政府間ではありえませんね。
森野陽子
お読みになりましたら、下の「国際政治」をクリックしてくださると、読んだ、という点数が加わります。

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TPP(環太平洋連携協定)について自分の考えをまとめて報告することになった。
ほんとうは、知人が報告を求められたのだが、私が代わりに引き受けることになった。
伸ばし伸ばしにしていたら、催促のメールがきた。
本屋で「これでわかる!TPPのすべて」という本を買ってきて読んだ。
<分かったこと>
・多国間の自由貿易を推進するための協定の一つ
・参加国は現在9か国。
・日本、カナダ、メキシコが参加を表明している。
・貿易自由化措置(関税の撤廃、非関税障壁の撤廃)のほかに、経済活動の円滑化措置(投資、環境基準
等)を含む。
・中国、韓国は不参加。
・世界規模ではWTO(世界貿易機関)が進めようとしたが、うまくいかず現在休止中。
・アセアン(東南アジア諸国連合10か国)中心のAFTA(アセアン自由貿易地域)等、世界にはいろいろな多国間自由貿易協定が存在している。EU(欧州連合)は最も進んだもの。
・FTA,EPA等の2国間での自由貿易協定も多数結ばれている。
<避けたいこと>
・世界にいくつかの経済ブロックができて、お互いが敵対しあうこと。
・格差の拡大や貧困が増大すること。
・環境や自然が破壊されること。
・劣悪な労働条件になること。
・国の主権が侵されること。
以上のことを考慮して自分の考えをまとめる。
以下の2点で問題を難しくしている。
・2国間ではなく多国間の協定であること。
・貿易自由化措置(関税の撤廃、非関税障壁の撤廃)のほかに、経済活動の円滑化措置(投資、環境基準等)を含むこと。
かつて主要国が経済ブロックを形成し、お互いが敵対し戦争がおこった。戦後、ガットが誕生し西側諸国間の自由貿易が促進され、東側陣営の崩壊後にガットを引き継いだWTOによって自由貿易がすすめられてきた。
資源小国の日本は、その恩恵を受けてきた。
現在、WTOの動きは停滞しているようで、2国間や多国間で貿易自由化協定が推進されている。できるところから進めようということになっている。
日本も2国間の経済連携協定(EPA)を11の国、地域(アセアン)と締結している。韓国・オーストラリア・湾岸協力会議とは締結の交渉をしている。また、日中韓のEPA交渉も行われている。
人に勉強してもらって、こんなにまとめてもらって、私たちも勉強した気になります!うちで催したTPPレクチャーも教授は準備で大変でしたが、退官なさったとはいえ、教授は教えるのが仕事ですから、まあいいとして、この読者は私たちのために勉強し、こうして書いてくださいました。ありがとうございます。
それにしても日本の記事はどの程度掘り下げて読者を教育しているのでしょうか。過去の協定をも説明しているのでしょうね。
その後のメールです。
野田総理はTPPについては、それほど急いでいるようでもないようです。
こんどアメリカへ訪問したときにTPPへの参加を明確には表明しないという新聞報道がありました。
アメリカがシェールガス等の資源を自由貿易協定を結んでいる国に優先的に販売するという方針らしく、そのことで経済界の一部は焦っているようです。
文芸春秋によると有識者はTPPに加盟することを前提に意見を言っていますね。社会党は中国寄りですから躊躇しているのでしょうか。躊躇している間にアメリカから見放されてしまいます。前のブログにも書いたように、中国は国際的に同格の基準を持った国とは考えられません。そしてどの国も自分の利益だけを考えています。鳩山元首相の”友愛”は民間の考えることで、国際政府間ではありえませんね。
森野陽子
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