仁義なき戦い 代理戦争(二)怒りの親分 | 俺の命はウルトラ・アイ

仁義なき戦い 代理戦争(二)怒りの親分



代理戦争 DVD

『仁義なき戦い 代理戦争』
映画 102分 トーキー フジカラー

昭和四十八年(1973年)九月二十五日公開

製作国  日本

制作  東映京都


企画  日下部五朗

原作  飯干晃一

脚本  笠原和夫

撮影  吉田貞次

音楽  津島利章


出演



菅原文太(広能昌三)


川谷拓三(西条勝治)

曽根晴美(上田利男)


監督 深作欣二


  呉でスクラップ工場の警備をするこ

とを生業としている昌三は、子分の西条

勝治が、スクラップを盗んだことを知り、

激怒し打擲する。転がり詫びる西条。

 「泥棒の番しとるもんが泥棒してどう

するんじゃ」と怒る。


 西条は泣いて「女がテレビが欲しい言

いよりましてん。」と詫びる。



 昌三「何がテレビじゃ。」


 上田組の利男が現れ、「兄貴」と声をか

ける。


 ☆☆怒りの昌ちゃん☆☆

 恐らくは『広島死闘篇』で短い出番であった

為に、笠原・深作コンビとしても主演文太に

大きな見せ場を沢山作ったのであろう。


 怒れる親分昌三の怖さは凄まじい。親分

としての仕置のシーンだが、野生と凶暴さ

が強烈に出ている。


 文太さんの芸の本道は野良犬である。しか

し、『人斬り与太』シリーズのように暴れまく

る訳にもいかない。


 西条の盗みや後の倉元の出撃への怒りは

「親父さん」としての悲しみが源にある。


 文太師の深い愛の表現が怒りに現れてい

る。


                        合掌