大江戸五人男(十四)火打ち石
『大江戸五人男』
映画 132分 トーキー 白黒
昭和二十六年(1951年)十一月二十二日公開
製作国 日本
製作 松竹
総指揮 大谷隆三
製作 月森仙之助
制作補 小倉浩一郎
構成 火口会同人
脚本 八尋不二
柳川真一
依田義賢
撮影 石本秀雄
照明 寺田重雄
録音 福家雅春
美術 角井平吉
音楽 深井史郎
出演
阪東妻三郎(幡隋院長兵衛)
山田五十鈴(お時)
監督 伊藤大輔
演出の考察・シークエンスへの言及・台詞
の引用は研究・学習の為です。
松竹様におかれましては、お許しと御理解
を賜りますようお願い申し上げます。
☆☆☆
昭和六十三年(1988年)十月二十七日
京都文化博物館映像ホールにて鑑賞。
この機会以外にも鑑賞している。
☆☆☆
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伊藤大輔監督作品』
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お時は夫長兵衛の背後に立って、火打ち石
を鳴らした。
愛妻お時・愛息伊太郎・子分衆に見送られ
つつ、長兵衛親分は拉致された役者水木あ
やめの身柄を受け取る為に、旗本水野十郎
左衛門のもとへ向かった。
旗本が自身を憎悪していることは感じてい
た。敵対しつつも、友情を感じている水野だ
けは、心と心で裸と裸になれば、対話が成り
立つかもしれない。
長兵衛はそこに賭けて、命を捨てる覚悟で
歩んだ。
☆☆☆無言に示される夫婦愛☆☆☆
長兵衛は江戸の民が祭を中止したことを自身
を頭領とする町奴が旗本と対立してしまったこ
とと考えけじめをつけることを決めた。例え身は
斬られてもあやめだけは守りたい。伊太郎が祭
を見たい思いは、江戸の人々の気持ちに通じる。
阪東妻三郎が出かけようとする。
山田五十鈴が後ろで火打ち石を打って、夫を
送る。
お時は長兵衛が殺されることを感じているかも
しれない。それでも、夫が願う道を思って、その
気持ちが貫徹することを自身も望む。
伊藤大輔生誕百十八年
明治三十一年十月十三日誕生日説もあり。
合掌
南無阿弥陀仏
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