霧の旗(一) 昭和四十年五月二十八日公開 倍賞千恵子主演作品 | 俺の命はウルトラ・アイ

霧の旗(一) 昭和四十年五月二十八日公開 倍賞千恵子主演作品


kiriko

 『霧の旗』


 昭和四十年(1965年)五月二十八日公開

 制作 松竹

 白黒 111分



  松竹映画の字幕が富士山の絵に映る。


  鋭い音楽が流れる。


  かみくまもとと記された切符のアップ。

 

 切符は上熊本から東京までの道中を

 示す。

  

  駅員のチェックを受けて、若く清楚で美しい

女性が鋭い光を目に映しつつ、プラットホーム

に立つ。



  霧の旗


 タイトルが表示される。


  女性の名は柳田桐子。


 彼女は列車に乗る。



  原作 松本清張

  脚本 橋本忍



  倍賞千恵子(柳田桐子)


  滝沢修(大塚欽三)

  新珠三千代(河野径子)


  川津祐介(杉田健一)

  近藤洋介(阿部幸一)

  内藤武敏(島田検事)

  露口茂(柳田正夫)


  市原悦子(信子)

  清村耕次(久岡)

  桑山正一(奥村)

  浜田寅彦(裁判長)


  田武謙三

  阿部寿美子(「海草」のマダム)

  穂積隆信(みなせ支配人)

  三崎千恵子(家主)

  井川比佐志(船員)

  大町文夫

  菅原通済


  河原崎次郎(山上)

  逢初夢子(大塚芳子)

  牧よし子

  幸田宗丸

  山本幸栄

  和地広幸

  子田草之介

  鬼笑介

 


  青山宏

  佐々木恒子

  川村禾門

  岡部健

  前田恵介

  高杉裕児

  土田桂司

   

  撮影 高羽哲夫

  美術 梅田千代夫

  音楽 林光

  照明 戸井田康国

  編集 浦岡敬一
  録音 小尾幸魚

  調音 佐藤広之

  装置 川添善治

  装飾 鈴木八洲雄

  現像  東洋現像所


  協力 菱

      東京音楽芸能株式会社



  助監督 杉岡次郎

  渉外   中村興一

  進行   吉岡博史

  制作   脇田茂

  

  監督  山田洋次


 満員電車を乗り継ぎ、夜行において夜を

過ごす桐子。


 隣席に禿頭の男が座り、その後中年女性が

座る。


 夜。


 桐子は夜行列車の窓に頭部を近づける。


 朝眩しい光が桐子の目の周辺に映っている。


 鎌倉を経て列車は東京に近づく。


 桐子は東京に着く。


 彼女が長い道中を経て東京にやってきた目的

は何か?


 山田洋次が描く復讐の物語の冒頭である。


 倍賞千恵子が渾身の熱演で桐子の命を生き

る。




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 ☆☆平成二十五年(2013年)十二月二十一日 

   東京国立近代美術館フィルムセンターにて

   鑑賞☆☆




                     文中敬称略



                         合掌