ZAITENの行政書士特集 | "むつごろう"の最後の聖戦、ちょこっと「日々雑感」

ZAITENの行政書士特集

この話題は今となっては時機を失した感があるが、ZAITEN3月号では行政書士の特集が組まれている。タイトルは行政書士の苦悩と限界で、内容はというと結局食えない資格であるとの一言で足りるだろう。確かに、ほとんどの人が副業をしていて、ごくごく一部の人を除いて行政書士だけで食べている人はいそうにない。その割合は、少なくとも、行政書士試験の合格率より低いのではないかと思うほどである。200~300万円儲けていればよくやっているという感じさえする。


しかし、一方で資格自体は大人気で、毎年かなりの人が受験している。だが、合格率はかなり低く、ちょっとやそっとではなかなか受からない。合格者の半分はロースクールから流れてきているのではという噂があるが、あながちまちがっていないような気がする。個人的にはロースクールまで行ったのに、行政書士で終わりとはなんとも泣くに泣けない話ではあると思うが、ロースクールに行っていたからといって、みんながみんな弁護士になれるわけもなく、弁護士資格の壁はヒジョーに高い。

また、一度は弁護士を志したからには行政書士ではなく司法書士を狙えと言いたいが、こっちはこっちでかなりの難関資格。ロースクール生はさまよう運命なのかもしれない。


行政書士資格を取ろうと頑張っている人を見ると、正直取ってからのほうがはるかに大変で、サラリーマンをしていたほうがどんなにか収入を確保できるのにと思ったりする。頑張っている人を見てなんともビミョーな気分になるのである。試験に受からなきゃはじまらないが、受かってもはじまらないところが行政書士のつらいところ。私もはしくれととしては、何か面白い事業展開ができないかと思っていたりするが、いろいろできるけど、肝心なことは何もできないのが行政書士のこれまたつらいところ。せめて商業登記はさせてくれと思ったり。


やはり開業するには、コネがあったりしないと数年は仕事はない。つてがないなら二足のわらじといったことになるのだろう。記事を読んでやはりと納得したが、特にこの資格の合格率が低いだけに、かえって登録後はなんだかな~と思っている次第である。せめて会費分くらいは行政書士会が仕事をまわしてほしいものである。