このブログって怪獣映画ブログじゃないの?って言われても、反論できないです。怪獣について思うことを書くのも良いんですが、怪獣お絵描きが楽しすぎてっていうゲーム親父です。
ジャイガーについても触れておかねばなりません。
ジャイガーは「万博に悪魔の笛を展示する」という「人間の都合」で呼び起こされた怪獣です。
モンスター映画の原点「キングコング」は見世物にされるためにニューヨークに運ばれます。「ゴジラ」は原水爆実験で誕生します。「ガメラ」も原子爆弾の輸送事故で目覚めています。
みんな大暴れで都市を破壊しますが、彼らに何の落ち度があるのでしょうか。
キングギドラやバイラス(ガメラ映画の怪獣)、バルタン星人など、敵が宇宙からの侵略者ならば、地球にすむ我らは「自衛」の大義名分がたち、宇宙怪獣が倒されても「よかったね」で済みます(各宇宙人ごとに事情があるので、ここでは一般論的なことを言ってます)。
でも、ジャイガーは人間たちの都合で蘇ってしまったんです。悪い怪獣だったかもしれませんが、映画をみる分ではそんなに悪い奴ではないのかも、と思えます。
ジャイガーは、怪獣の「人間の都合や科学の発展の暗部がが生んだ被害者」という本来の一面を持っているんです。
ウルトラマンにもゴモラという怪獣がいます。
ジョンスン島で発見されたゴモラが万博で展示されるために空輸され、途中で目が覚めて暴れだすと言う話です。最後はもちろん、ウルトラマンに倒されます。
万博という日本中が浮かれたイベントを舞台に、怪獣の本質、人間のエゴイズムを浮き彫りにさせたジャイガーとゴモラに敬意と哀悼の念を禁じ得ません。
そんな気持ちを描きました。
こんな映画あっても、地味で売れないでしょうがってそれだけの話。
今回でガメラ対ジャイガーの話は終わりです。お付き合いいただきありがとうございました。
「ガメラ対ジャイガー」、人生に1時間23分余裕ができたら観ても良いと思います。