「安全性」や「福祉の充実」などを数値化して、日本で最も幸せに暮らせる都道府県の順位が発表された。
法政大学の坂本光司教授が、47都道府県の「幸福度」ランキングを発表した。
「幸福度」は、さまざまな社会経済統計を利活用して抽出した40の指標を「生活・家族部門」「労働・企業部門」「安全・安心部門」「医療・健康部門」に分け、それぞれの指標の順位による10段階評価の合計から「総合平均評点」を計算しランキングした。
研究の結果、総合ランキング1位に輝いたのは「福井県」(7.23)で、第2位=富山県(7.20)、第3位=石川県(6.90)と北陸3県がベスト3を占める結果となった。以下、4位=鳥取県、5位=佐賀県、6位=熊本県、7位=長野県、8位=島根県、9位=三重県、10位=新潟県と続き、38位=東京都、39位=福岡県、40位=青森県、41位=沖縄県、42位=京都府、43位=北海道、44位=埼玉県、45位=兵庫県、46位=高知県、47位=大阪府。
上位3県に共通することとして、坂本教授は「日本海側に位置し、東京から離れた人口100万人前後の県。ものづくり、第二次産業が集積している。失業率の低さや保育所定員の高さなど就業環境や子育て環境も整っていることがうかがえる」と説明。
「上位20位までのうち、250万人以上の都道府県、東京圏・大阪圏の都道府県はほとんどない。上位の都道府県は、子ども、女性、労働者、障害者、老人に優しい」とも。「ロケーションや規模にかかわらず、政策努力、個人努力によって幸福度は高めることができる」と話す。
しかし、その一方、福井県は原子炉の数も日本一だった。
坂本教授は「原発に関するデータは、残念ながら、今回は取っていない。(原発が)あることによる、生活、将来の不安とか、そういうデータを入れれば、順位が変わるかもしれない」と語った。
そして、47都道府県中、最下位となったのは大阪府。
最下位になった理由について、坂本教授は「安全、安心面で、例えば犯罪とか、この数字も非常に悪い数字が出ていました。この辺が全体を引っ張って、47番になった」と語った。
(引用元:FNNニュース)
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