たぶん今回短め。
旧体育館をほぼ男女バスケットボール部で独占し、
まあ週3回ではありますが、
比較的体育系としちゃ、日々の練習終わるのが早い、はず。
「そんじゃお疲れさま。明日は屋外練習中心になります。
あと、ねえ、鳴滝さん?
さっきのスクリーニング、あれ何よ。
ちょっと高山さんも手伝ってくれる。
そこんとこもうちょっと残って練習しよ、ってあれ?
おい!そこな怪しい男子!鳴滝さんでしょ、
もう変装しても分かるんだからね。えっ、違うの?」
何を騒いでるんだか、新田さん。わたしの逃げ足の速さをご存じない?
かわいそうに、ギャラリーの男の子、身代わりにされちゃいましたな。
「あっもう着替えてるこの子、ちょっと待ちなさいってば」
おっと、見つかっちまったぜぃ。
ここは秘密の抜け道を使ってと、
ほらもういない。
体育館裏の外の男子トイレ、さすがに新田さんでも入っちゃ来れまい。
個室で着替えましてと、
反対側の出口から出ると、
「遅かったわね!あんた便秘?」
見つかって~ら、しゃーない、きょうせーれんこーでし。

ちっ、すっかり遅くなったじゃないの。
もう野球部の方も練習終わってるだろうな。
「ボフットントントン」
何か音がする、グランド横手の通称「嘆きの壁」ただコンクリの壁があるだけなんだが、
ここで壁相手にひたすらバスケットのパス練習やらされたり、
テニス部がボール打ちつけて練習してたり、
こんな風に黙々と一人でピッチング練習してたり。
「やあまだいたの。先に帰ったと思った」
「ああ先日はごめん。
鳴滝さんせっかく一日体験入部してもらったのに、結局うちの部じゃ女の子は入部が許可されなくて。
今んとこ(バスケット部)もまだ入ってないんだって?
だったら同じようにたまに時間あったら
自由に練習には参加してもらっても構わないから。
早く女子の軟式野球部でも出来ればいいね」
何かこんな時間まで黙々と一人で練習ですか。
もしかして待っててくれたとか、まさかね。
どうだろ、またわたしがキャッチャー役にでもなろうか、ほれミットもあるし。
「いいよ別に・・・そうだ、逆に鳴滝さん、一度ピッチャーの方してみない?
ぼくキャッチャーするから」
えっ、そう?まあ確かに兄相手にたまにキャッチボールやった事あるけど、
ちゃんと投げれるか不安。

「そんなわけで、今日より鳴滝『君』がうちの部の練習に飛び入り参加してくれる事になった。
女子バスケ部と交渉して、週一回土曜日の『半分』だけになるけどな」
「これでも譲歩したんだからね、後半ちゃんとうちとこ返しなさいよ。
あっいけない、皆待ってるから帰るわ。
いいわね!」
いくない。新田さん何しに来たの?何か人を物みたいに貸す借りるだのってね。
これでようやく時々相模さんと一緒にプレイ出来る事になりました。
土曜の後半なんか知らないよーだ。おっとと。
さて次は待望のピッチャー体験編だな。
いじょ、これも久しぶり