FILE17 平愛梨さん/page1 | AmebaスペシャルインタビューBlog by Ameba

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邦画史上初のビッグプロジェクト「20世紀少年」が遂に完結!8月29日全国ロードショー。


邦画史上初のビッグプロジェクト
「20世紀少年」が遂に完結!
8月29日全国ロードショー。
女優として新たなる出発となった今作への思い。
ameba
本日は、ありがとうございます。映画「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」の公開(8月26日)までもうすぐですね。撮影を終えて率直な今のお気持ちを聞かせていただけますか?━
平愛梨
『もう、終わってしまうんだな』って・・・寂しいですね。1年かけて撮影していたし、すごく長かったので、『やっと公開か』という気持ちと、『もう、本当に最後なんだな』という五分五分な気持ちがありますね。

ameba
実力は出し切った感じですか?━
平愛梨
実力というか、本当に無我夢中で取り組んだので、後悔はないですね。全身全霊で取り組んだので、もう本当に全部を出し切ったという感じですね。

ameba
今まで出演された作品の中でも思い出に残る作品になりましたか?━

平愛梨
そうですね。これまで、こんなにも長い時間台本を読んだこともなかったですし、取り組み方の姿勢とか全てを学ばせて頂けた現場だったと思います。改めて、ちゃんと初心に戻る事が出来たというか、またここから一つ一つのお仕事と向き合って『頑張って行かなきゃ!』って思わされた現場でしたね。

ameba
出来上がった作品をご覧になって、どう感じられましたか?━
平愛梨
もう、涙しか出なかったですね。カンナ役としては、ケンジおじちゃんに会いたいが為に作品に取り組んできたのですが、私自身の「20世紀少年」に対しての気持ちとしては、オーディションを受けてダメだと思っていたのが“合格”という言葉を頂き、そこから前向きな気持ちにさせてもらえたんです。だから、「20世紀少年」は、カンナと私の気持ちがリンクして出来上がった作品なんですよね。

ameba
見事に今作のカンナ役に選ばれ、3部作という大作に参加されたのですが、プレッシャーはありましたか?━
平愛梨
ありましたね。すごくプレシャーを感じていて、だから2章公開する前とかほとんど寝れなかったですし、撮影中も思い通りに出来なかったりして、『もうダメだ』と思う時もあったのですが、そんな時に共演者の方たちが「カンナだろ!大丈夫だよ」って皆さんの掛け声で勇気づけてもらえました。公開した直後も、観る方々に『カンナとして受け入れてもらえるのかな?』と不安な気持ちもあって、とにかく寝れない状態が2章公開直後まで続きましたね。

ameba
「20世紀少年」は、キャストがすごく豪華で、平さんの先輩俳優さんも多数出演されていますが、現場の雰囲気に溶け込めましたか?━
平愛梨
そうですね。皆さんが、普通に話かけてくれて、「おいでよ」って声をかけてくれるんですよね。常盤貴子さんも普通に声をかけてくださって、本当に皆さんが原作の中の空気にしてくれたんです。『自分から話しかけちゃって良いのかな?』とか最初は思っていたんですけど、自然と共演者の方々を役名で「ヨシツネおじさん」とか呼んじゃって、壁を感じることなく普通に楽しく溶け込めましたね。

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作品の中では、主役の唐沢寿明さん(遠藤健児)は平さん(カンナ)の育ての親という設定ですが、唐沢さんとの関係は上手く築けましたか?━
平愛梨
唐沢さんとは、最終章のラストシーンしか一緒の日がなかったのですが、唐沢さんの撮影現場を見に行かせてもらったり、スタッフさんも一緒に食事に連れてってくださったりしました。私は野菜が苦手で食べられなかったのですが、「お前、これ美味しいから食え!」って言ってくれて、野菜も食べられるようになりました。あと、私はすごく緊張しいなので、「番宣やインタビューで困っちゃったりしたら、どうすれば良いですか?」とか相談すると、1つ1つ解決してくださるし、本当に色んな面で唐沢さんには支えてもらいましたね。

ameba
撮影中のオモシロ・エピソードはありますか?━
平愛梨
カンナを演じている時は、本当に原作を信じ込んでいて、読めば読むほど入り込んでしまっていたので、現場で唐沢さんがケンジおじちゃんに変装した時に、『この為に1年かけてきたんだ』という思いになってしまい、ケンジおじちゃん姿の唐沢さんを見て涙が止まらなくなってしまったんです。私があまりにも泣いてしまっていたので、「お前、子役じゃないんだからビービー泣くな!」って。本当に唐沢さんは、私を子供のような感じで、「しっかりしろよ!」って声をかけてくれましたね。

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「20世紀少年」は、原作と映画では違った展開というのが話題になっているようですが、役作りに関して原作から受けたものは何かありますか?━
平愛梨
原作のカンナのセリフと表情を合わせてノートにペタペタ貼って“カンナノート”を作ってたんですよ。常にシーンごとに、「この時はこうやっている」、「ちょっと、やりすぎ?」、「もうちょっとオーバーにやっていいんじゃない?」とかスタッフさんにも原作のカンナの表情と私の表情を見比べてもらったりして、皆さんにアドバイスを頂きながら取り組んで、常にカンナの表情は持ち歩いていました。