エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシ備忘録

エレファントカシマシのライブ、CD、テレビ、ラジオなどの記録

1994年5月21日に7th AL.『東京の空』が発売された。
  


☆トランペット:近藤等則
☆写真:ハービー・山口
 
「レコードの方向性とか考え方が徹底されてるかとか、このレコードで自分のやりたいものは何であるとか、そういうところがあやふやなままレコーディングに突入してたのが、今度のレコードではなくなったっていうのはありますよね」
「ツラいとか大変だとかっていうのは、もう前提でいいじゃない?だから、その次がやっぱ唄いたいっていうことで、自分なりにやったんですよね」
「『悲しい言葉をもう絶対に使わない!』っていう風に決意して僕はやったんです」
「だってさ、俺は……やっぱり生きてるんだから愉しいことをしたいとか、お金も──もうヘンなキリスト教の説教師みたいだけどさ」
「だから、そういうのを自分で否定しちゃいかんと思ったんですよ」
「まず僕は、今回ギターを立って弾きます!今までずっと僕は座って弾いてたわけですけど、それをまず立って弾くという」
「それから、例えばギターソロでは石くんが─すごく単純な事なんだけど─前に出て弾くとか、それからメンバー紹介をやってみるとか」
(「ロッキングオンジャパン」1994年6月)
 
「音楽的な部分も、僕がちゃんと『こういうふうにしよう』って言ったほうが、実はみんなもやりやすいのかなって──これはバンドに期待しないってことじゃないですよ?──わかったんです。だから怖くなかったんですよ」
「“かくあらねばならぬ”という意識を捨てることと、フレーズはドラムのフレーズから考えるということをしたんです」
「成ちゃんはこの頃ちょうど結婚することになって、スタジオに来なくなり(中略)『式場を探すから』とか、いろいろ忙しいみたいで。まぁでもそれについては3人とも笑いながら『成ちゃんらしいな、とりあえず3人で練習しとくか!』と。だから、たとえば“もしも願いが叶うなら”という曲なんか、成ちゃんは曲もよく知らないままスタジオに来やがりまして(笑)」
「近藤さんに『このドラムは最高だ!』って誉めてもらったりして楽しい思いをしながらやったんですよねぇ」
(「MUSICA」2008年4月号)
 
 

 
 
 
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『東京の空』


1993年5月21日に6th AL.『奴隷天国』が発売された。
  

 
「もう1回ハードなドラムやソリッドなギターみたいなものを自分達でも鳴らしたくなったし、聴きたくなったし。だからバンド回帰、原点回帰──まぁいつだってバンドなんだけどさ、でもファーストアルバムの、あのドラムが鳴っててシャープなギターが聴こえたっていうことがやりたい!と最初から目標を持ってリハーサルに入ったアルバムです」
「表面的にはドラム!ベース!!みたいに聴こえるんだけど、でも、秋風が吹いてたんです。アレンジの部分を僕が口を出さずにみんなに任せてやった最後のアルバムになると思うんですけど、もう秋風が吹いてて、寒々しいアルバムだなって……当時はそう思いました。ただ、今聴くと、その中にも歌詞とかでは凄く普遍的なことも歌われてるんですけど、でもバンドとしては次の段階に行かなければヤバい!!っていう……リハの後にサ店に行っても何も話すこともない!っていう状況で。あんまり口もきかなくなってきちゃってたんですよねぇ」
「綾部さんやエピックのディレクターの人とかも、どこか青ざめた顔で接するようになっているということにもさすがに気づいてるわけですよ。だから全体的に寒々しい状況のアルバムだったかなぁ」
(「MUSICA」2008年4月号)
 
 

 
 
 
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『奴隷天国』


1998年5月13日に17th Sg.『はじまりは今/涙の数だけ』が発売された。

 

 

M1 はじまりは今

M2 涙の数だけ

M3 はじまりは今(Instrumental)

 
☆『涙の数だけ』…アルバム未収録
☆MV撮影は富士の樹海
 
 
「一部の僕をわかってくれてて『みやじ、よく頑張ったね』って言ってくれる友達はたくさんいても、その人達にしかわからない曲にはしたくないから。だからさっき言った『名曲意識を捨てなきゃいけない』っていうのは、まさにエポック・メイキングに固執しすぎて、むしろ通常のものなんだけど、それよりももっと重いものになってしまっているものがあるから。だからそうじゃなくて、凄くストレートに普通のもので勝負できればいいのかなっていう風に思ってます」
 
─でも、今みたいに理想と現実をドライに割り切って、でも両方やってるんだという姿勢の方が気迫が伝わってくるんですよ。
「ほんとに?あ、嬉しいね」
 
「『男としていつか……』っていうのは実はめちゃくちゃ現実的だよね。生きてく上において『よし、俺はいつかやってやるぞ!』っていうさ──まあ自分にしかわかんない目標かもしれないけど」
(「ロッキングオンジャパン」1998年5月)
 
 
 
 
 

後のインタビューで宮本は、当時住んでいた赤羽台団地の部屋を引き払い、引っ越しもして新たな気持ちで作ったと語っている。

【公式】
『はじまりは今』MV
監督:Mickey