76 チェザーレ 破壊の創造者 | にゃおのブログ

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今回紹介するのは チェザーレ 破壊の創造者



惣領冬実による漫画作品。『モーニング』(講談社)にて、2005年から不定期に連載。
 単行本は現在11巻までが刊行。
 イタリアを舞台にしたチェザーレ・ボルジアを中心とした歴史漫画で、できる限り史実に基づいて描きたいとの作者の意図が反映されており、監修はダンテ研究者の原基晶が行っている。

ストーリー
 1491年11月、ピサのサピエンツァ大学に16歳の主人公(アンジェロ・ダ・カノッサ)が編入してくるところから物語ははじまる。
 主人公は、転入後、場の空気を読むことが出来ずに、自分の出身地を集団のトップの面子をつぶしてしまう。その後、スペイン出身者の集団のトップである、チェザーレと交流を持つ機会があり、そこから様々な人々と関わりながら、激動のイタリアを過ごしていく物語。

について
 人物画は、とても綺麗な作画がされている。服装や髪型なども、よく当時のものとされているような時代にあったモノが描かれており、漫画作品ならではの、誇張や突拍子もない恰好などの絵はほとんどない。
 背景や小物なども、細かに気を配られており、世界観を壊すことなく、当時の印象を強く残してくれる。

文字について
 作者が自分で言っているように、他の漫画の5倍とまではいかないとは思うが、かなり文字数の多い漫画となっている
それには、宗教的な会話だったり、権力者の思惑や、時代背景の説明など、当時のことを伝えたいという作者の思いがあふれた結果だと思われる。

個人的には、

 


 ストーリー  :★★★★★
   絵      :★★★★☆
 読みやすさ :★★★☆☆
 ハマリ度    :★★★★★
   史実感  :★★★★★


   総合   :★★★★★


こんな感じかな。

 歴史漫画であるため、結果が分かってしまうのだが、どうしてそうなったのか、そこに至るまでに誰がどのように動いたのか!歴史の本にはあまり出てこない人々の活躍など、ただ結果を楽しむだけでなく、その過程も楽しみたいひとには、お勧めできる漫画。