吉備津神社の御朱印(福山市) | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

今回の旅、最終日の朝から備後国一宮吉備津神社に行ってまいりました。

 

吉備津神社は他に岡山市の吉備津神社がありますが、そちらは備中国一宮。

 

また、備前国一宮として吉備津彦神社があります。

 

元々は三つでひとつの吉備国一宮であったと思います。

 

吉備は鉄の一大産地で国力があったために力を削ぐために三つにわけられたと考えられますね。

 

 

 

鳥居と参道

 

 

下随神門

 

石段を上って

 

上随神門、その先に神楽殿

 

拝殿上部

 

 

石上布都魂神社のところで狛犬と唐獅子のことにちらっと触れましたが、この神社の狛犬がわかりやすい例なので少し説明しますね。

 

狛犬と唐獅子の一番の違いはご存知の方も多いと思いますが、角なんです。

 

拝殿向かって左手の狛犬には角があり、右手の唐獅子には角がありません。

 

しかし狛犬のバリエーションは多種多彩なので角の無い狛犬も存在します。

 

さて、ここ吉備津神社の狛犬は角があることにはあるのですが、コブのような角で一見無いように見えます。

 

仮に無かったとしても区別がつく方法があります。

 

見比べて考えてみてくださいね。

 

 

まず狛犬

 

唐獅子

 

わかりました?

 

 

 

口の開閉?

 

それもありますが違います。

 

これはお決まり事ですが、口を閉じた唐獅子も多いです。

 

もう一度見比べてください。

 

 

わかりました?

 

正解はタテガミです。

 

狛犬は直毛、唐獅子は巻き毛なんですよ。

 

この子たちは非常にわかりやすい例ですが、一部巻き毛の狛犬もおりますし、判別難しいものもありますので参考までに。

 

また、現在では一般的にはどちらも狛犬と呼んで間違いではありません。

 

むしろ唐獅子と正しく言っても、理解されないのが現状かも知れませんので、ご自身で楽しむ程度の知識として頭の隅っこにでも置いていただくと、今後の神社詣りの楽しみが増えるかも知れませんのでお楽しみください。

 

 

本殿

 

先ほどの拝殿は本殿の下段の離れた所に建てられており、一般的な神社形式とは違うようです。

 

 

本殿裏手はすぐに丘。

御祭神は第7代孝霊天皇の第三皇子で吉備を平定した大吉備津彦です。

 

吉備津彦という名は個人名ではなく称え名で、言うなれば吉備の長官といった意味合いかと思います。

 

元々吉備国を吉備津彦と呼ばれる者が治めていて、そこに朝廷から派遣された皇子が攻め取り吉備津彦の称号も奪ったと考えるのが妥当かと。

 

岡山の吉備津神社と吉備津彦神社には以前お詣りしておりますので、記事にした時にさらに詳しく述べますが、元々の吉備津彦と攻め取った側の吉備津彦がそれぞれ存在していたことをもしよろしければ覚えておいてくださいね。

 

桃太郎の真実に近づけるかも知れませんよ。

 

 

本殿右向方向の摂末社。

 

左側の十二神社。扁額には大名持神社の文字が。

 

十二神社。大吉備津彦と一族と大名持すなわち大己貴を祀ります。

 

境内の大銀杏。

 

神社正面に位置する御池。もちろん厳島神社。

 

 

御朱印。

 

社務所で詳しく次の神社への行き方を教えていただき、次へ向かいます。