南宮大社の御朱印(不破郡) | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

職場の先輩は旅行などに行くと部署の一人一人にプチ土産を買ってきてくれます。
みんなお菓子とかなのに、一人だけ御札とか護符を渡される尼津彦です。

皆様おはようございます。


だいぶ前に参拝してますが、タイミングを逃してた美濃國一宮の南宮大社です。

この日も雨降りでした。

 


楼門


拝殿


御祭神は金山彦神です。

天照大神の兄という肩書きで御由緒に書かれていますが、これは天照大神より先に神生みにより生まれたとされることからです。

早速、尼津彦ワールドですが、そもそも神生みとはなんぞや!ってことを今日は語ります。

神生みとは伊弉諾伊弉冉ご夫婦が国生みに続いて神々を生んだという神話の事柄ですが、そんなにたくさん生めるわけがない。

昨日説明しました国生みのように、ちゃんと理由づけしてみますね。

まず、二神から生まれた神は三種類あるということから。

実際に生んだ神、自然の神様、その他の神の三種類です。

実際に生んだ神、所謂実子は蛭子(稚日女)、淡島(ヒヨルコ、死産)、天照大神、月読、素盞鳴です。

自然の神とは、大地であったり、水であったり、風であったりの精霊のような存在。

そして、その他とは、伊弉諾伊弉冉以前や同時期にすでにいた人々です。

古事記、日本書紀などの書物では、伊弉諾伊弉冉が海をかき混ぜて国を生み出したとしていますから、そこにすでに人々がいては困るんですよ。

しかし実際には人々はいたのです。

その人たちがいきなり登場してはマズイですよね。

なので神生みという表現で、主な神々を生み出すことにより、その後の子孫などの辻褄が合うようにしたのでしょう。

国生みで地方の秩序を正したからには、それを持続させねばなりません。

そこでそれぞれの国に国長を任命するのですが、これが神生みの本質だと思います。

そして、今まで国や集落ごとに祭祀を行っていたのも統率する。

決められた自然の神を祀るようにしたのが、神生みのうちの自然の神の部分でしょう。

さて、ここ南宮大社の御祭神である金山彦は、なんと伊弉冉尊が火傷で苦しんでいる時の嘔吐物から生まれた神とされています。

ゲロから生まれた神など祀ります?普通。


天照大神の多くの妃のうちの一人がこの金山彦の娘なんです。

天君の妃を輩出する家柄となるとかなりの家柄だと推測できます。

ここからは、日本神話の本筋から離脱した尼津彦ワールドをさらに離脱した横路ワールドなので眉唾程度に読んでくださいね。

とある説を発表されている方がいまして、これがちょっと面白いので紹介します。

金山彦は徐福だというのです。

金山彦は土木や開拓の知識に優れた方で、中仙道の元になった道を開いたとされています。

徐福は大陸の開拓技術を持っていたとされ、出身は金山村だとか。

秦の始皇帝の命令で蓬莱山を探してやってきた徐福は日本人として生きることを選んだというのです。

出身の金山村から名前をとり、日本風の読みにしたというのです。

あくまで最近知った新説なのでお慰み程度にご紹介しておきます。


これにて長々語ってまいりました、尼津彦ワールド伊弉諾伊弉諾編を終わります。

これからもこれらに関係する話は多いので、ちょこちょこ今回語ったお話が出てくると思いますので、頭の隅っこに残して戴ければ幸いです。

長々お付き合いありがとうございます。

またやりますよ!



帰りに道に迷ったおかげで一の鳥居にたどり着きました。


御朱印