3月20日(月)~23日(木)の4日間、当院にて毎年恒例の「医学生と看護学生と薬学生が共に学ぶインタラクティヴセミナー」を開催しました。
本セミナーは今年で開催10年の節目を迎えており、これまでも多数の学生さんが卒業しており、セミナーでの経験を活かしながら様々な医療の場で活躍されているようです。
卒業後は医療の場で共に働く医師や看護師、薬剤師なのに、学校ではお互いに何を学んでいるのか知ったり、交流する機会が少ない…。
そんな悩める学生さん達が一つのプログラムの中でチーム医療の体験やお互いの学びを共有しあえるところが本セミナーの魅力の一つです。
今年は北は東北、南は九州から11名の学生さんが参加しました。
まずは最初のオリエンテーションからスタート。
自己紹介では、皆さん少し緊張の様子を隠せない様子でした…。
その後、チーム医療シミュレーションが始まり、医学教育や臨床指導に携わる当院の透析センター 齋藤中哉医師や消化器外科を専門とする木村外科部長が指揮を取り、プログラムが進行していきました。
その内容は救急外来に運ばれたある患者さんケースをもとにした診療シミュレーションで、まず医学生、看護学生、薬学生がそれぞれ診療や検査指示、病歴、薬歴聴取を行います。
その後、3職種による合同チーム(2班)に分かれ、申し送りや治療、看護、服薬計画を立てて行きました。
模擬患者に対する病状説明のロールプレイにも取り組みました。
2日目からは臨床現場実習も加わり、病棟や透析センター、臨床工学科、創傷ケア回診、手術室や準夜勤を体験してもらいました。
また、過去のセミナー卒業生である小山右文先生を招いた特別講演を行い、
医療の場の実際や卒業後のアドバイスなども聞くことが出来ました。
木村外科部長による内視鏡治療のミニ講座も。実際の胃潰瘍の治療の様子を
動画で流し、分かり易い解説がありました。
4日目の最終日にはチーム医療シミュレーションの総まとめとして、各チームがこれまで計画した治療や看護、服薬計画を発表してもらいました。
セミナー中、途中欠員が出るなど想定外の事態もありましたが、発表ではチームでカバーし合い、素晴らしいプレゼンを行ってくれました。
無事迎えられた修了式では、皆さん生き生きとしてとてもうれしそうな表情。
4日間のうちにすっかり打ち解けて、お別れが名残惜しかったようです。
参加学生の皆さん、これからも庄内余目病院での出会いと学びを胸に夢に向かって頑張ってくださいね
企画課やまき