34063 昇圧回路(続き) | かっぱのひとりごと

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日々の思いをつぶやいています。

最終的に下の回路になりました。
StepUpConv最終

コイルが 22μH でもなく、220μH でもなく並列です。
これが一番電流が取れたんです。

220μH のインダクタが届いたので、22μH のものと交換してみると、発振しませんでした。
波形を見るとたまに発振していますが、継続しません。波形は計算どおりオンのほうが短くなりました。でも、どうも計算値の 2倍の周波数で発振しているようです。

ほかのに取り替えてもだめ、22μH に戻すと動作する。
なんでやねん。

じゃあ、220μH を並列にしてみたら?合成インダクタンスは 110μH。
発振しました。でも、やっぱり2倍の周波数で発振しています。

なんだかよくわからないので、220μH と 22μH を並列にしてみました。
合成インダクタンスは、20μH。
発振した上に、10~20%電流が増えました。

なんだかよくわかりません。
まだ、どこか計算間違えてんのかなぁ?
もう一回計算しなおしてみる。

L = (Vin - Vsat) / Ipk x Ton
= 2.2 x 1e-5 [H]
= 22 [μH]

あう、最初のであってた。なにやってんだか。
じゃあ、発振周波数が 2倍なのはなぜ?
Vin を 3.0V としてもう一回計算しなおしてみる。Vin(min)って書いてたから。

Ton/Toff = ( Vout + Vf - Vin ) / ( Vin - Vsat )

Ton/Toff = ( 5.0 + 0.6 - 3.0 ) / ( 3.0 - 0.5 )
= 1.04 ---①

データシートには、スイッチング周波数がTyp 33kHz とあったので
f=33 [kHz] とすると
Ton + Toff = 1 / f
= 3.03 x 1e-5 [sec] ---②

①②より

Toff = 1.49 x 1e-5 [sec]
Ton = 1.54 x 1e-5 [sec]

CT = 4.0 x 1e-5 x Ton
= 616 [pF] → 570[pF]で代用
150pF があればぴったりやったんやけど、手持ちが 100pFしかなかったから。

Ipk = 2 x Iout x (Ton/Toff + 1)
= 2 x 0.5 + (1.04 + 1)
= 2.04 [A] (だいぶオーバー)

Rsc = 0.3 / Ipk
= 0.15 [Ω] → 0.22 [Ω](手持ちがこれしかない)

L = (Vin - Vsat) / Ipk x Ton
= 19 [μH]

Vripple = 0.1 [V] とすると
C0 = 9 x Iout x Ton / Vripple
= 693 [μF] → 470 [μF] そのまま

発振周波数は 56kHz になりました。
ちゃんと 620pF を使うと、もっと 33kHz に近づきそうです。
出力はさらに 10% 増えて、0.5A 出るようになりました。

とりあえず、完成ということにします。