サパ 、少数民族の恋愛事情 | 雨音のぶろぐ

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カルフォルニア DE  色々ごちゃごちゃと、、、。

サパの周辺にはモン、ザオ、ザイといった
少数民族の村がたくさん存在します。

それぞれの民族は異なった伝統衣装をまとい
言語、習慣においてそれぞれ違いがあります。


子供達は小中までは村の学校に通い、
高校はサパのまで通うそうです、
街から離れた村から通う生徒のための
寄宿舎的なドミトリーが用意されているそうですが、
事業料はともかくも、寄宿のための費用がかかるために
高校進学率は50%にも満たないぐらいなんだそうです。
まして、大学ともなると、
ハノイなどの都会までいかなければならず、
一般的なベトナム人でも大学進学は非常に低く、
まして少数民族の村からでは
兄弟も多く、経済的に費用の捻出が難しいのが実情。
観光以外にこれといった産業があるわけでない貧しい寒村に暮らす少数民族では
まわりに大学進学するような生徒がほとんどいないために
大学進学後の就職先を具体的にイメージしにくく、
その為、ほとんどの子供達は語学力を身につけ
観光業に携わる事が一般的です。


ガイドのカンちゃんも
サパの街で同じ観光業に携わるモン族の男性と知り合い
結婚したそうです。

カンちゃんの出身部落はザオ族だそうで、
二人は民族を超えた結婚をして
サパの町で暮らしています。



photo:01

サパの街で見かけた
赤ザオ族のおかあさん。
赤ザオで印象的なのは、なんといっても、頭に乗っけてる、座布団のようなものです。
赤い布をいくえにも重ねて、ボンボンやフリンジ、コインのような装飾品で飾ります。
またザオの民族は女性は10歳ですでに大人。
大人の証しとして眉と髪を剃髪します。
頭の上のキュートな座布団とは対照的に
眉のない顔はインパクトありすぎてちょっと怖い印象です。




photo:03

コマ回しに興じるモン族の子供。
“喧嘩ゴマ”でぶつけてあそびます。
遊び方は日本とまったく一緒。



モン族は伝統的に男系主義がとても根強く残っています。
土地の所有は男性にだけその権利が認められていますし
女性は男性の保護なしには自立して生活するすべがほとんどありません。
結婚も男性主導で行われ、
伝統的に「嫁取り」つまり略奪婚の伝統が
未だに残っているそうです。
男性は女性同意の元に連れて帰ってきてもよいことになっているらしいです。
とは言っても、現在では両家の同意の元に形だけの略奪婚という、
形式や行事だけのものになりつつあるようですが。

婚姻の際には男性から女性の親に、金品、家畜などが送られることになり
結婚後は多くの場合は女性が嫁ぎ先の家に入り、
両親と一緒に暮らしながら田畑の仕事を全員で行います。

つまり、女性の場合は結婚する男性によって
その後の人生が決まってしまうようなことにもなりかねず、
男性の場合は、従順で働き者の嫁を見つけることが重要課題、
パートナー選びはたいへんおおきな問題なのです。

それでは、どうやって男女は知り合いになるのでしょうか?
合コンとかあるのかな?


少数民族の伝統的な出会いの場所は
市場だそうです。

肉や野菜を売ってる市場ではなく、
週末の夜には、若い人達が集まる、
ラブマーケットなるマチ婚のような市が開催されているそうです。

サパの街はずれにも毎週土曜日の夜には
ラブマーケットが開かれていて、
イベントやダンスが行われています。
少数民族の伝統的な出会いの場はラブマーケット。

市場で気に入った相手を見つけるのに、
今でこそほとんどの男性はオートバイでかけつけますが、
昔は、牛の背中に乗って泊まりがけでサパまできていたそうです。
少数民族の婚活に対する情熱は
日本の若い人は少し見習った方がよさそう。

ラブマーケットでの相手を探しは時代と共に変化しつつあり、
遠く離れた村からわざわざ街に出て相手を見つけなくても
今は携帯電話で簡単に相手と繋がることができます。

少数民族の伝統的なラブマーケットでの出会いも
今の時代は携帯にとって変わられてしまい、
携帯で相手を見つけるのが主流になってきてるそうです。



若くてあどけない少女が赤ちゃんを背負っている様子を
村のいたるところで見かけました。
大半のモン族の女性は若年で結婚し、出産、子育てを経験するようです。

最近でこそ子供をいぜんよりも産まなくなり、
結婚年齢も高くなりつつあるようです。


photo:02


ガイドさんは6人兄弟の末っ子。
彼女の年齢では珍しくもないそうなのですが、
現在では、2~4人ぐらいが平均だそうです。

少数民族といえど、
いろんな面で劇的に変化しているのでしょうね。














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