アメリカのハロウィンって? | 雨音のぶろぐ

雨音のぶろぐ

カルフォルニア DE  色々ごちゃごちゃと、、、。


もうすぐハロウィンですね。
最近は日本でもハロウィンは秋の定番行事になりつつあるそうですね。
お家にハロウィンのデコレーションしたり
思い思いに仮装してパーテーに行ったりするのでしょうか?

ハロウィンの本場と言えばやはりアメリカです。
アメリカではハロウィン(10月31日)からサンクスギビング(11月最終木曜日)クリスマスへと
お祝いが続き、これからの2ヶ月はホリデーシーズンと呼ばれ
一年の間でも最も楽しみな季節がやってくるのです。

ハロウィンのジャックランタン、おばけモチーフのデコレーションなどの飾り付けから始まり
サンクスギビングには秋らしい農作物などを玄関ドアに飾ったり、
クリスマスには街はクリスマスカラーであふれ、
家々はライトアップされ華やかなクリスマスイルミネーションに包まれます。
アメリカが、アメリカらしく美しく着飾られるのがこのホリデーシーズン。
1年で最も私が好きな季節がやってきます。


さて、ホリデーシーズンの幕を開けるハロウィンの祭りですが
残念ながらアメリカでは祝日にはなりません。ですが一大イベント扱いです。
学校に登校する生徒だけでなく先生まで仮装していきます。
又、小売店やレストランはもちろんの事、銀行の窓口や飛行機のフライトアテンダントまで
仮装した人を見る事ができますよ。

さて、ハロウィンの主役、子供達ですが
学校でハロウィンパレードやコスチュームコンテストが行われることが多いので、
ハロウィンのその日、学校はお祭り騒ぎです。

夕方からは、ショッピングモールなどでイベントが開催されたり、
お店ごとにキャンディが配られたりするので、モールにでかける子供達もたくさんいます。

さて、そろそろ日が沈み辺りが暗くなり始めると、
いよいよハロウィンのお祭りの一代イベント
Trick or Treat (トリック オア トリート)が始まります。

Trick はいたずら
Treat はご褒美、つまりキャンディーを意味し、
Trick or Treat (トリック オア トリート)
 "お菓子をくれないといたずらするぞ!" と言う意味です。
お菓子をもらう為に仮装した子供達が近所の家々をまわり、
各家の玄関先で「Trick or Treat!と叫びます。
ハロウィンの夜には各家庭で小袋にされたチョコやアメを用意しておき、
子供達の「Trick or Treat! 」という声が聞こえたら、
「あらら、なんて可愛い白雪姫なの!」
「ハッピーハロウィン!」
などと、子供達のバスケットや袋の中にお菓子を入れてあげるのです。


photo:02


さて、ハロウィンカラーと言えば、オレンジとクロ。
アメリカのハロウィンの起源は「 All Hallows' Eve」
Celtic (ケルト人)の新年のお祭りと収穫祭に起源を持ち
その日は日本のお盆のように「死者の霊」がこの世に戻ってくる日と信じられ、
死者の鎮魂とそれに伴う悪霊を追い出すのがハロウィンに黒を使ういわれです。

もともとはケルトの伝統行事から始まったお祭りですから
イギリス、アイルランドがもとになっている国、
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでお祝いされ
カトリック系の国、イタリア、スペイン、フランスなどは一般的にはお祝いされないだけでなく
一部の解釈として、おばけ、悪霊のお祝いであるとして禁止されているところもあります。
(アメリカ国内でもハロウィンをお祝いしない人もはたくさんいます。)

ハロウィンにはつきもののおばけカボチャのランタンですが、
このランタンにも盆提灯のような意味があり
このランタンを目印に精霊たちはやってき、反対に悪霊は逃げていくと考えられています。
ハロウィンで仮装する習慣も、恐い変装で悪霊を追い払う
秋田県のナマハゲ的な考えと同じ理由から来ています。

もう一つのハロウィンカラー、カボチャのオレンジ色ですが、
オレンジはハロウィンのもう一つの意味合い、秋の収穫の喜びを表しています。


photo:03


さて、子供達にとって楽しいことだらけのようなハロウィンナイトですが、
実はハロウィンに纏わる危ない事例もたくさん報告されているのがアメリカなのです。
ハロウィンの夜は街のあちこちでイベントが行われていて
うかれたお祭り騒ぎムードでいっぱです。
安全にハロウィンを楽しむ為にいくつかの注意点があるので
大切な事をまとめてみました。



ハロウィンまず、夜道を歩いてキャンディーをもらい歩くわけですから、
子供達だけで行動させず大人が同伴する事。
特に12歳以下の子供だけの行動は法律違反になるので罰せられます。

ハロウィン街灯やハロウィンのデコレーションをしていない家には行かないこと。
ハロウィンの飾りがしていない家はハロウィンはお祝いしませんという意味です。
お菓子の用意がないだけでなく、宗教的にハロウィンをお祝いしない家庭もたくさんあります。
それ意外にも危険人物、例えば子供への性的犯罪で登録されている人(セックスオフェンダー)は
ハロウィンナイトに街灯をつけておいたりデコレーションしたりしてはいけないと
法律で規制されている地域があります。
ロサンゼルス近郊では、オレンジカウンティーやシミバレーなどがこれに当てはまります。
また「No candy or treats at this residence」(この家にお菓子はありません)
とのサインを出さないといけないことになっていますので
こういったサインがだされている家には近づかないように、
Trick or Treat フレンドリーな家だけ訪問する事が大切です。


全米どこでも貴方のお住まいのZIPコードを入力するだけで
セックスオフェンダーの住所、
どのような罪でレジスターされているのか詳細を見る事ができます。
特に小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、
ご近所にどんな危険な人物が住んでいるのか
時々チェックが必要ですよ。
       ダウン
    www.nsopr.gov


$雨音のぶろぐ

ハロウィンハロウィンに用意するお菓子に関しても注意が必要です。
必ず市販のお菓子にしてください。
スーパーでハロウィン用に売っているような袋菓子です。
例えば甘いキャンデーは子供達によくないと思い、手作りのクッキーやカップケーキなどあげたいと思っても貴方の思いは逆に警戒されかねません。
衛生面でも問題があります。
ハロウィンでは手作りお菓子は禁止されていますから
もらう方も、手作りのお菓子や果物、袋が開いたものは破棄してください。

ハロウィンのお菓子については、
クレイジーな大人が、毒入りキャンデー、更にはコカインクッキーやマリファナチョコといった
恐ろしいお菓子を子供達に配った悲劇が過去に何回も起こっています。
子供達が集めたお菓子を一旦ひとつずつチェックしてから渡すことも
安全性を確認する為に大切な作業です。



ハロウィンの夜は子供達だけで「Trick or Treat! 」と街を練り歩き、
近所で有名なハロウィンハウスのデコレーションに大騒ぎをし
キャンデーがどっさり入った袋を引きずるようにして家に持ってかえったものですよ。
年配の方々は口を揃えてよい時代だった頃のアメリカを懐かしがります。


photo:04


服部君射殺事件のようにハロウィンには危険も伴います。
安全で楽しいハロウィンが迎えられるように
親御さんもチェックを怠らないようにすることが、大切だと思います。


写真はNYで撮ったハロウィンの様子です。
皆様もハロウィンのデコレーション、もうお済みですか?