この頃よく庭いじりをするのだけど、
今の時代、むしった草、刈った枝、拾った落ち葉を
ビニール袋に入れてごみに出さなきゃいけない。
昔なら庭先で焼いていたのに。
育った植物をどんどんごみにして出していくといくことは、
植物が土から吸い上げた有機物・無機物を全て、
無駄に捨ててるってことだ。
どんどん庭の土を痩せさせていることになる。
小さな庭の栄養の循環を、断ち切っている。
こりゃよくない。
それでコンポストに興味を持った。
聞けば、亡くなっただんなのお父さんが市からもらったコンポストが、
倉庫に眠っているらしい。
これは使うしかない。
お父さん、ありがとう。
説明書もなかったので、ネットでいろいろ調べてみる。
中にすてきなHPがあって、
(植物日誌-家庭菜園だより-
http://www.asahi-net.or.jp/~GE3M-HSMT/green.html )
参考にさせていただいた。
コンポストの中に住む、生ごみを分解してくれる微生物を
大事に大事に育てている感じが、とってもよかった。
なるほど、この姿勢で取り組めばいいのね。
大きなシャベルを持ち出し、庭の隅に穴を掘る。
コンポストを10センチくらい土に埋める。
そして、一番下に乾いた枯葉を集めて敷いた。
そのあとは、今日出た生ごみ、抜いた草、あちこち掘ったら
出てきたミミズさんを数匹、等を入れてみた。
非常に満足するものが出来上がった。
コンポストが庭の隅にある姿も、案外悪くない。
ふたを取って中身を何度も、覗いてしまう。
上手に菌が増えると、一晩で生ごみが土に返る様になるんだって。
わー、楽しみだ。
なんだかとってもいとおしい、コンポスト。
よく、自分のぬか床をかわいいと表現する人がいるが、
そんな人の気持ちが初めて分かった気がした。