ハイドンセット♪
モーツァルトはハイドンに6曲の四重奏をプレゼント♪
モーツァルトは時代の新しい風とハイドンの作曲技法を巧みに取り入れ
大胆な実験的試み(いや、冒険と言うべきか)に挑戦
3年余りの歳月をかけて作曲したのが6曲の弦楽四重奏曲(第14~19番)
この6曲をハイドンに献呈している。
ハイドンはとても喜んだそうです。
こういった経緯で後にハイドンセットと呼ばれるようになりました。
実験的試みが一番顕著なのが第14番
唯一お得意の手馴れた手法が乱舞する第19番「不協和音」
ここで特筆すべきは第19番のタイトル「不協和音」
当時は使わない(いや、使えなかったと言うべきか)不協和音を
冒頭に使っている事
ロマン派後期から近代にかけて使われ始めた不協和音を
すでにモーツァルトは使っていたんですね。
ある意味凄いかも♪
(短い不協和音の部分が終わるといつものスタイルに戻ります)
14番と19番のことばかり書いてしまいました。
もっと有名な2曲がありましたね。
15番(ニ短調)と17番「狩り」がありました。
因みにどうして6曲なのか?
アマチュアが出版する場合
ソナタや四重奏などは6曲にまとめるのが当時の慣例だったのです。
モーツアルト:弦楽四重奏曲(ハイドンセット)
弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K387
弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K421
弦楽四重奏曲第16番 変ホ長調 K428
弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K458 「狩り」
弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K464
弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K465
私の推奨盤
アマデウス弦楽四重奏団
この中には性格の強いリーダーはいません。
だからこそ出来上がった絶妙のアンサンブルを堪能できます。
(別の視点から見ればとてもオーソドックスかも)