明日は明日の風が吹く | サンドマンの囁き

明日は明日の風が吹く

  一昨日の21時から配信されたハロステ号外版にて、ハロプロ20周年での新体制に向けた人事が発表されましたね。 

  段原ちゃんはJ=Jへ加入。

  結構王道というか正統派な印象ですし、鞘師ちゃん同様広島の系譜なので娘。に入るのかなあとか思っていましたが、それはあくまで「J=Jは加入無し」の前提ありでの話。そこに踏み込む改革をするというのであれば、研修生のディーバはJ=Jでこそ真に輝く、とも言えるのかもしれません。

  続いてJ=Jにはもう一人、なんとやなみんが加入!

  これにはJ=Jリーダーのゆかにゃも、

  この表情(笑)

  まあ、やなみんはカントリー以外似合わないんじゃないかと思えるくらいカントリーの空気感たっぷりな子なので、どこに行っても意外感が出るとは思いましたが、まさかJ=Jとは。

  とはいえ、今でこそまだデコまゆ美ちゃんですが、身長は伸びてきていますし成長に伴いあどけなさが抜けるに従って美人度もぐんぐん上がっているので、数年先を買われての抜擢なのかもしれません。

  J=Jの中にあってはスキル面で当分試練の時が続くとは思いますが、そこは持ち前の謙虚さと努力、そして受け継いだももちイズムを胸に乗り越えて欲しいですね。

  しかし、J=Jの五人体制に遂に手をつけたか、という感じですね。メンバーやファンの反発は容易に想像できる事ですから事務所もそれなりの覚悟を持っての決断なのでしょう。ここ最近の集客やグッズ売り上げの詳細なデータを持っている訳ではないから何とも言えませんが、先のことを考えた末の判断なのでしょう。

  長年℃-uteファンをしている身からすると五人体制を維持出来なかったメンバーやファンの無念は分かるつもりです。五人になってからは最後まで体制を全う出来た℃-uteの絆や輝きを間近で観ていたからこそ尚更に。けれど一つだけジューサーの方々に忘れないで欲しいことがあります。それはメンバーがJ=Jを続けることを選択したということ。五人でいられないなら辞める選択だって出来たはずなんです。強制労働ではないのですから。それでも続けることを選択したのは、きっとまだ「Juice=Juice」としてみたい夢が、景色があるからではないでしょうか。

  事務所を好きになれとは言いませんが、今後のことを事務所が好きとか嫌いとかそんなつまらない事で天秤に掛けず、彼女達の描く夢や景色を一緒に見たいか否かで考えてみて欲しいのです。この広い世界でせっかくJ=Jに出会えたのだから、共に夢を見るその幸せで尊い時間をどうか手放さないであげて欲しいです。  

  続いてはちぃちゃん。

  ちぃちゃんは大方の予想通り娘。への移籍となりました。彼女のダンススキルや抱える固定ファンを考えると、やはりくどぅ卒業のダメージが控える娘。に入れるのが妥当と言えば妥当なのですが…一つ懸念があるとすれば、ほぼ周りが同期という環境の中で出ていたちぃちゃんの魅力を出せるかどうか。まあ娘。にもいじりの上手いメンバーはいるし大丈夫だとは思いますが。

  しかし一度は娘。オーディションに落選し、結果カントリー・ガールズに選抜され最終的にミキティーのような立場で娘。に入ることになるとは思いもよらなかっただろうなあ(笑)

  そして私が心打たれたのは対面時のフクちゃん。

  ももち好きなフクちゃんとすれば、ももちがいかにカントリーに心血を注いでいたかを理解しているだろうし、そんなももちを敬愛しももちイズムを吸収してきたカントリーメンバーがこれからのカントリーを背負い築きあげていく情熱と覚悟を強く持っていたことも分かっていたことでしょう。ハローの母艦の看板を背負い、尚且つそのリーダーもやっているフクちゃんにはそのちぃちゃんの心や無念がよく分かったのだと思います。カメラの手前そんなこと言い合える訳もありませんが、だからこそこの二人は絞り出すような会話の中、表情で心の会話をしているように私には見えました。

  ちぃちゃんの心を慮れるリーダーがいる場所ならきっとやっていけるはず。

  人見知りの強いちぃちゃんだから時間はかかると思いますが、娘。に馴染んだちぃちゃんがどんな魅力を放つのか楽しみにしたいものです。

  いっちゃんは新グループのリーダーに就任。グループ名もメンバー構成も明らかになっていないのにリーダーだけが早々に決まるというのも今までにはない形ですね。

  ただでさえカントリーを事実上の解体に追い込んだのに新グループまで事務所の手はちゃんと回るのか若干懸念がありますが、作ると決まったからには素敵なグループの誕生を願いたいところです。

  学びの表情でコンサートを観るいっちゃん。頼れるリーダーになってくれそうですね。

  むすぅはアンジュルムへ移籍決定。

  あやちょの闘争を見届けるためアンジュルム現場に顔だしていこうかと思っていた矢先だったので、そこでむすぅの成長も見られるのは私としては願ったり叶ったりという感じです。

  ただ…ヤベエだろうなあ。動物園と称されるアンジュルムにむすぅを放り込んだら更に動物園が騒がしくなる予感しかしない(笑)彼女のエネルギーでアンジュルムが様々な面で更にパワフルなグループになるのではないかと期待しています。

  歓迎され涙から笑顔に変わるむすぅを見て少し安心しました。

  こういったカントリーメンバーの受け入れ方に関して、あやちょとフクちゃんの差で色々と言われていたりしますが、私としては本質的には大きな差は無いと思っています。両者とも根底にあるのはカントリーメンバーの境遇を慮る心であるのは間違いないのだから。そこから敢えて振り切って全開のウエルカムで迎えるか静かに心に寄り添うかは性格や思考性の問題ですし、どちらが正しいかは受け手次第で一概に言えるものではありませんからね。確かにあやちょの方策の方が傍から見ていて印象が良いのは分かります。けれど相手の心に寄り添い過ぎてしまうフクちゃんのある意味で不器用な優しさも私はとても好きです。

 最後の川村文乃ちゃんもまたアンジュルムへの加入が決定。

 はちきんガールズからハロプロ研修生に移籍し約一年で昇格ということで、研修生入りの時点で新グループの戦力として獲られたのかなと思っていたのですが加入先はまさかのアンジュルム。ある意味予想よりも即戦力として評価されていたということなのかもしれません。

 以前何度かパフォーマンスを観る機会があったのですがかなりしっかりしていましたし、あやちょと並んでも遜色ないスタイルをしていたりで私の中では優等生なイメージが強い子です。そんな文乃ちゃんがアンジュルムでどんな風に磨かれていくのか楽しみにしたいですね。

   以上がハローの新体制人事でした。

  今回はファクトリーの2グループには変化無しということで、意味合い的にはホールツアーに移行させたいグループへのテコ入れというところが大きいものだったのかもしれません。確かに℃-uteが解散した今、安定してフルのホールツアーが出来るのは娘。だけな訳で、それはハローの今後のためにも打破していかなければならない状況だとは思います。

  今月末にはキッズの最後の一人であるももちも卒業し、また一つの時代が終わります。ですが一つの時代の終焉は次の時代の始まりでもあります。

  新時代。様々な可能性を秘めたその扉をこじ開けるハロメンの輝きをまだまだそばで見守っていきたいと私は思います。前の時代を愛していたからこそ、これからの時代にも期待したいのです。時代とは移り変わっても歴史として連綿と続いているものですからね。

  時代の過渡期には大なり小なり乱れや壁が生じるものですが、私はなるべく心乱さずいられれば、と(笑)その時その時のハローから吹く風を感じながら℃-uteの魂の欠片を胸に抱く後輩達の姿を見守っていきたいものです。なるべくは現場で。