ALZipは下位互換性を最大限考慮してDe facto標準に対応します。 | ALTools Official Blog

ALZipは下位互換性を最大限考慮してDe facto標準に対応します。

ALToolsfanの皆さん、こんにちは^^
PCのアイボウ、ALToolsです。


iphoneの新バージョンが日本で6月24日から発売されるようですね。
またこれで、Appleフィーバー到来の予感です。
予約される方は15日からできるみたいですよ^^


そして、また気になったのが新聞購読率。
91・3%が新聞を読んでいるようです。
いやーびっくりしましたね。5割くらいだと思っていました。
これほどの数の人がまだ読んでいるんですね。
最近、各新聞社でも一面トップで多くの提言がなされていて面白くなってきたからですかね。


実は、圧縮・解凍ソフトの世界でも動きが目まぐるしく変わってきているんです。


国産の圧縮形式として有名なLZHファイルが、
脆弱性問題を一因に開発中止となり、開発者が利用中止を呼びかけています。


開発者のMiccoさんのホームページ
http://www2.nsknet.or.jp/~micco/notes/ann.htm

窓の杜
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20100607_372729.html
 
日本での優秀な開発者の方たちに支えられ、長い間親しまれてきた、

国産ソフトが開発中止になるということで、様々な所で、取り上げられています。アンチウイルスソフトの検疫が適用されなくなることで、もし重要なログやファイル等がある場合、一度解凍し、別のファイル形式に圧縮しなおすなど適切な処理をお勧めします。


ここで今一度、弊社製品であるALZipのzipへの見解を述べます。


■ZIP形式と標準の問題
Zip形式は一般的にDeflate圧縮アルゴリズムを通じて圧縮されます。
DeflateアルゴリズムはRFC-1951で管理されている国際標準です。
しかしZip圧縮形式は特別な標準が存在せず、
原作者であるPKWareによるDe facto標準のみ存在します。


■ALZipとZip標準
Zip形式で主に使用されるDeflate圧縮アルゴリズムはRFC-1951で管理されている国際標準ですが、Zip形式は別途の国際標準が存在せず、原作者であるPKWareによるDe facto標準のみ存在する状況です。 PKWareはAppnoteという形で標準を管理していますが、2003年PKWareはAppnoteに公開せず、自社製品へのみ強力な暗号化機能を追加しました。
これを非難していたWinzipは自社だけの暗号化方式を適用するようになりました。
これによりZip形式は深刻な互換性の危機へと向かうようになりました。


幸いに2004年両社間でお互いの方式を尊重し相互支援することに合意に至りましたが、
この件は現在でもZip標準において、暗号化対応方式が2種類に分かれてしまうようになりました。


Zip形式は、現在も持続的に拡張されていますが、設計当初の構造的な問題により、Zip形式の拡張は下位互換性へ多くの問題を有しています。


そこでESTsoftのALZipは「下位互換性を最大限考慮してDe facto標準に従う」という哲学を持ち開発に取り組んでいます。

全世界の有数のプログラムが新しい圧縮形式を発表するなかで、
無条件的に新しい機能を支援しようとすると、最新ALZipで作成したファイルが
旧バージョンで解凍が出来ないようになることもあり得るのです。


これはユーザに多大な混乱を招くようになりますので、新しい圧縮形式を支援するには下位互換性を考慮し、長期的に進行していかなければなりません。


またZip形式は世界的に最も広く使われている形式であり、何よりも互換性が重要です。それは単純に同一製品の下位バージョンとの互換性を超えて、業界全般に掛けて広く共有されければなりません。

ある圧縮ソフトが作成したファイルを、他のソフトのユーザが解凍出来なければ、何の意味もありません。
従ってALZipは世界中どのような解凍ソフトウェアのユーザでも解凍できる互換性を持ったZipファイルのみ圧縮します。

また、解凍においても標準に立脚して最大限反映できるように努力しております。


【ZipのUnicode支援】
Zip形式は考案当初、Unicodeに対する考慮がされておりませんでした。
1991年Unicode協会からUnicode1.0が制定された以後、数多い圧縮ソフトウェア開発社は様々な方法でZip形式内にUnicode形式のデータを保存させるための努力をしてきました。しかしその都度、業界からの呼応を得ず、独自的に自社が作ったファイルでのみ、Unicode形式で圧縮を解凍する形に留まっている状況でした。
以後2006年9月PKWareは既存ファイル名の領域をUTF-8(Unicode)形式で保存する方法をAppnoteに追加しましたが、この事情を知らず公開されたプログラム及びまだ支援できないプログラムが誤動作する下位互換性を混乱させる方式でした。この方法が定着されない状況が続いて、業界では2008年の末ごろから少しずつ支援が始まっている状況です。しかし未だに数多い互換性の問題が存在しています。
ALZipではまだ日本で公開していない8.0beta1バージョンからその方式に対する解凍のみ支援しており、圧縮は下位互換性の問題で支援していない状況です。


【大容量ファイル支援】
Zip形式が開発された1986年当初はGiga Byteという単位は想像を遥かに超える単位だったため、当然、Giga Byte単位の圧縮は考慮されていませんでした。
Zip形式は基本的に4Byte単位でファイルのサイズとデータの位置を保存しているので、
それを超える容量の保存が出来ない実情でした。
しかし時代が変わり、大容量データが一般化されるようになってから、PKWareはZip64という新しい形式を発表しました。
8Byteで保存するZip64形式は当初多くの互換性の問題を引き起こしましたが
2004年から業界で受け入れるようになり、現在は殆どのソフトウェアがZip64形式の解凍を支援するようになりました。
ALZipも2005年からZip64形式による大容量ファイルの解凍を支援しています。


【分割圧縮支援】
Zipの分割圧縮は2002年以前から既にPKWareにより公開されましたが、
当時は支援するソフトウェアが殆どありませんでした。以後2002年末Winzipによる支援が始まりました。
ALZipを初公開した1999年当初は分割Zipファイルは標準ではない状況でしたが、
ネットワーク等の問題でユーザからの分割に対する要求が多かったので、
自社独自のALZ形式での分割機能を提供する様になりました。分割Zipの解凍は基本的に支援しております。


※Global標準とは
公益と標準化の為に設立された団体により開発/修正されながら管理する標準である。
適法な手順により意義提起及び修正要請が可能な標準を意味する。
*ISO(国際標準化機構)-ISO
*IETF(国際インターネット標準化機構)-RFC


※De facto標準
市場で多く使われて標準のようになったケース、
ユーザの立場以外に市場の利益が反映される。
標準の公開及び変更に対する権利並び義務が曖昧であり、
変更事項に対する牽制及び意義提起が難しいのが実情。


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