私はヤクザの会長のところの若頭に本店に送られた。
事務所で財布と携帯電話を返されたが会社の鍵など
は奪われたままだった。
H氏の息子が「もう店に近づくなよ。」と言うのだった。
誰の店やおもてるんじゃ~土地も建物も俺のもんやろ
このどヤクザが~と言う気持ちを思いっきり顔に出しながら
私はH氏の息子をにらんだ。
H氏の息子は●ルタもいい店の名前だけど店の名前は
●チバンに変えるということを話していた。
いくらはやっている店でもお前らみたいな商才のない連中
がやってもジリ貧になるだけじゃ
店にどれだけの金がかかってるおもてるんじゃ
それをない借金を借用書で書かせてそれでもって自分のもの
にした店なんかがはやるはずないだろ
絶対に取り返してやる。
お前らは越えてはいけない一線を越えたんじゃ
よく覚えとけよ
私はやられたことは生涯忘れない、必ず取り返してやると
思うのだった。
2階の事務所から店の中を通って表に出た。
店内ではR食品が商品を引き上げていた。
別の納品業者がR食の社員に「ちょっとぐらい商品置いて
いってやれよ。」と言う声が聞こえた。
私は「みんな商品をできるだけ引き上げろ、H氏は金はあるが
金に汚すぎるのであとで痛い目にあうぞ。」と思うのだった。
店の正面玄関に行くと親父がいた。
親父は「お前もいっしょにここで働こう、悪いのは●木や●東
やから。」と言った。
私は「悪いのはH氏だと言ってるやろ~お前らがだまされるのは
かまわないけど俺まで巻き込むな~ボケが~。」と怒りをぶちま
けた。
「お前金あるのかこれもっていけ。」と2万円ほどを親父は私に渡
そうとした。
私は「そんなもんいるか~この犯罪者が~いい加減にだまされて
るのにきづかんか~。」と言ってそのままそこをあとにした。
財布の中には3000円しかない。
カードも調べたらすべて止まっているのだった。
私は商品を納めている店に行って売掛金がいくらかあるはず
だと思ったので卸している店に行った。
しかし、H氏によってすでに私が来ても何も渡さないように連絡
が行っているのだった。
私は「お前の金じゃないだろ~いいかげんにしろよこそ泥が。」
と口に出すのだった。
病院にも商品を卸していたが病院には行かなかった。
しかし、私が病院にも行ったと言ううわさが飛び交うのだった。
私にはとりあえず嫁さんの10年落ちのプリメーラが残った。
何もかもなくなった私は自宅の近所の公園の駐車場で
車の中で過ごすのだった。
まさか自分に食っていくのにも困るような生活が待っている
とは少し前までは考えもつかなかった私だった。