事件の真実


ある日私はお気に入りの喫茶店でくつろいでいた。

その喫茶店の常連だった。

となりにやっぱり常連のPさんがいた。

Pさんは車好きで毎日車の掃除をしている。

ワックスもしょっちゅうかけていてベンツはいつもピカピカだった。

当時Pさんは50歳ぐらいだったが、Pさんの親は心配性でPさんの

車も親が買ってくれたということだった。

そこに喫茶店のマスターが現れた。

ウエイトレスに「なぁなぁ自分、この人こんな格好してるけどあっちこっち

にあるスーパーの社長さんなんやで~。」と私のことを嬉しそうに言うの

だった。

私はそんなへんな格好かな~?とちょっと恥ずかしかった。

いつもジーパンとポロシャツだったがそれが普通だった。

食品会社の展示会にいくのもこの格好なので担当者から「いつもどおりの

格好で来ると思ってましたよ。」と言われたものだった。

今思えば非常識だけど当時は自分自身が大事で格好はどうでもいいと

思っていたのだと思う。

Pさんのことはマスターから聞いていた。

どんなことかというと家の庭に松の木があり、ゴルフのす振りをするのに

邪魔なので業者に取り除いてもらったそうなんだけど、業者が「本当に

いいんですか。」と何度も聞かれたのでPさんは「いいからとってくれ。」

と言ってとりのぞいてもらったそうだ。

そしたら業者が取り除いたお金を払わなければいけないのに逆に100

万円持ってきたそうでPさんは「100万円得した。」と話していたそうな

でもそれを親が聴いてPさんをえらく怒ったそうだ。

その松ノ木は1000万円したんだそうだった。

私は「この人が噂?のPさんか~(笑)と思って少しにやけてしまった。

するとPさんが話しだした。

「この前、車で違反して免停になるので弁護士になんとかしてもらった

んだ。」と言った。

私は「そんなの弁護士に頼まないといけないの?市会議員とかに頼め

ば何とかしてくれるんじゃないの。」

と言った。

Pさんは「そんなことできるの。」と聞いてきたので「一度市会議員のセッ

ティングで交通課の偉いさんと顔合わせがあって、会社の車が駐禁

切られたりしたら電話して取り消してもらったりしたよ。」と言った。

するとPさんが弁護士が言うには交通課のえらいさんに30万円と捕まえ

た警察官にも30万円払わないといけないと弁護士に言われ、弁護士費

用も15万円いったので75万円かかった。」と言った。

私は「ええ~~~そんなにかかるの~それだったら講習受けたほうが

いいやん。」と言った。

Pさんは「今度は60日の免停なので講習受けても実質30日の免停に

なる。そしたら仕事に差し支えるから。」と言った。

私は「でも捕まえた人に30万円本当に払ってると思う?。」

「絶対えらいさんが独り占めしてるよ。」と言った。

警察は上の人間が利権で甘い汁を吸ったりしているが下の人間は

ノルマがあって真面目に検挙に精を出しているのだ。


私はパートと従業員をあわせたら200人以上いるので議員さんから

すれば票になるからいろんな意味で助けてくれる。

店舗の工事の申請も工事期間がかかると出費がかさむので府会議員

などに早くしてもらうということもあったりする。

でもお金がかかるという認識はあまり持っていなかったので繋がり

のない人がもみ消そうとしたら大金がいるんだと思ったのだった。

ある人が「警察官は市民のためにある?馬鹿なことを言う人がいるが

市民のためじゃなくて税金をたくさん収めてる人のためにあるんじゃ~。」

と言ってたのを思い出すのだった。

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