その日は麻雀を打ってみんななかなか止めさしてくれず
終わったのは深夜の3時頃で当然電車もない。
かと言って雀荘は高速神戸にあって門戸厄神までタクシー
で帰ったらかなりかかる。
相手がいたらラブホでも泊まるのにな~と思いながら
職場で寝ようと店舗に向かった。
ソープ街を通って店にもどろうとトボトボと歩いた。
理事長から「治安が良くないからあまり行かないほうがいい
ですよ。」と言われていたがまぁこの時間なので大丈夫だろう
と歩いていた。
ゴミの日なのか人の形をしたものが捨てられていた。
ビニールみたいなのでマネキンではないな・・・
そういえばこの前は猪の剥製が立っていて驚いたな~
と思い出しながら横まで行くとビニールでできた人形だったが
服をきていない・・・
「服ぐらい着せてやれよ~。」と思ったがよく見ると女の人形で
なんと●まんこがあるww
ダッチワイフだ・・
南極1号とかいうやつか?
使い込んであるようだった。
きっと捨てる時に人気のないのを見計らってドキドキしながら
捨てたんだろうな~
長年愛したダッチワイフと別れる時はやっぱり寂しかったのか
な・・・
走馬灯のようにダッチと過ごした日々を思い浮かべたりしたん
だろうな~
でもなんで空気を抜いてたたんでなんかの箱に入れて捨てな
かったんだろうな~
ちょっとキレイにふいたような跡があるので「誰か私の代わりに
ダッチをもらってくれるように願いを込めてこんな形で捨てたん
じゃないかな・・・
恋人と別れるような心境だったのかな~といろいろ想像しな
がら振り返ってみるとダッチの視線がこっちを観ていた。
まるで拾ってくれと言っているようだった。
私は「ごめん、あんたを担いで店まで行ったらみんなから変態
扱いされるから・・アミーゴ。」心の中でつぶやいた。
そんなこんなで30分以上かかって店にたどり着いた。
鍵を開けてバックヤードの食品の倉庫にダンボールを敷いて
寝ることにした。
寝ていると「ピーガチャ。」「ピーガチャ。」「ピーガチャ。」
立て続けにタイムレコーダーを打つ音がした。
タイムレコーダーはバックヤードにあって、そこを通り過ぎると
休憩室になっていた。
壁を隔てた横の休憩室に惣菜のおばさんが3人やってきたの
だった。
惣菜の部門長が「パートのおばはんゆうこと聞かないし、年取
り過ぎてまるで姥捨て山だ~若い子がほしいよ~。」とよく
行っていたのを思い出した。
時計を見ると6時前だった。
6時からパートのおばさんたちが働いてるっていってたな。
でもおばさんたちがうるさいのでいやでも様子がわかった。
「何残ってる・・。」と一人が言った。
「大したもん残ってないわ~これでも食べようや。」と言いながら
7時ぐらいまでべちゃくちゃ喋りながら休憩室でくつろいでいた
のだった。
管理する人がいないとやりたい放題だなと思う私だったが
店に泊まっているのがバツが悪いので注意するためにでて
行くことができない私だった。
まぁどこでもサボる人はいるけど管理者がいないのも問題だな
~おばさんたちのことも気になるけどダッチがどうなったかも
気になる私だった。