負け犬の遠吠え | DecoBlog☆デコブロ

負け犬の遠吠え

※かなり長いので、体力ない方は飛ばしてくださいませ・・・ごめん


もっと良い生活がしたいと思わない?
今の生活で、満足してる?
会社辞めて独立して、今の方が収入有るの?
結婚する気はあるの?


久しぶりに再会した、専業主婦の友人Y女
そんな質問攻めの言葉で、いろんなことを思い出した。

何を持って良い生活と言えるのか?
彼女から見るとどうやら、私は良い生活をしていないようだ。
彼女の中では、結婚して子供を授かり・・・
そこそこ贅沢な生活ができること。のようです。いやもしかすると
彼女こそ、今の生活に満足していないのかもしれない・・・

しかし字にすると、すんごい直球だよね。笑)
主婦ってけっこうすごいかも・・・
主婦じゃなく、彼女がすごいのか・・・?

欲しいモノを値札も見ずに買いたい。

ここからここまでください!
と言って買い物がしたい。

ブランドものを・・・コマダムなんて言葉も流行っていた

そんな20代前半。

買える人は幸せなのだと。
「消費=楽しい」と
刷り込まれていたのだと気がつく。

自分と言う人間をわかり始めた・・・

そんな20代後半。

バーゲンでサイズの合わない物、
流行遅れ、
売れ残りを買わずとも、
ほどよい、自分らしい、
充実した生活がよい。

波乗り一色の生活となった・・・

そんな30代前半。

しかし今は自分で働いているので、
欲しい物は頑張れば買える。
頑張った分だけ、収入に反映する。

好きな時に波乗りへいける

しかし、明日の保証など無い・・・

そんな30代半ば。


欲しいモノは買えると言っても、不動産や高級外車、高級ブランド・・・
とまでは、いかなくとも(というか不動産や高級外車など、欲しいとも思わないけれど・・・)

HONDAのインサイトやメルセデスのスマートなどのコンパクトカーや
燃費の良い車はすごく興味がある。費用対効果を常に考える。

今は、結局選ぶモノは波乗り中心に・・・と考えたモノばかり。
そして、エコに感じられるモノ。そして何より自分らしいモノ。

それ以外、特に欲しい「モノ」が浮かんでこない・・・。
ゲームでもあるまいし。ぽんぽん買えるわけでもない。
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旅行だってそうだ。すべて波乗りが中心となっている。

板は、何枚あっても、良いかもしれないけれど
結局気に入り乗るのは、同じモノばかり。

洋服だって、靴だってそう。
結局、いろいろ買っても好んで履いたり、着たりしているのは同じものばかり。

でもお洒落はやめられないし、やめたくない。

ってことで(どういうこと?)ユニクロで初めて、ネットより買い物してみました。
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同じモノばかり着るのなら、
同じモノの色違いを買えばいい・・・そんな単純な私です。汗
もちろん海用にチョイスです。


・キャミソール、色違いで 3着
・タイツ、色違いで 4足
・ワンピース、色違いで 2着
・パーカ、色違いで 2着
・Tシャツ、色違いで 1着(ってこれは一着のみなので、色違いにはならないな)

これ全部で1万5千円ちょっと・・・安い。

しかも、生地も製法もしっかりしている。十分です。
世の中の動きにマッチしていて、人気の理由もわかります。
価格ともに納得させられる感じ。



10年近く前の話だけれど、雑誌VERYに出てくるような
若奥様達のグループと(少しの期間だけ)交流していたことがあった。
仕事の関係もあり、未婚だけれど、そういう方達との交流が多かった。

高収入の夫(果たしていくらを指しているのかは謎だが)
専業主婦、ブランド志向、
教育熱心(お受験)、習い事多数・・・。


当時の私はというと・・・
某大手広告会社で働かせていただいた後に、
その反動?で約1年ほど失業手当などをもらい、
波乗りだけをする、ぷー太郎的な生活をしていた。
しかし、人間働かないと社会から取り残された感に不安になるモノで。

かといって、また大企業で働く気にはまったくなれず・・・
当時住んでいた、新興住宅地にある、小さなフリーペーパーの会社に
アルバイトの募集を見つけ、応募。
アルバイトのはずが、社員として採用していただき、
気がついたら、媒体を一つ立ち上げてしまっていたのだ。

まさに、そのVERY層の主婦をターゲットとした、フリーペーパー。
そうまさに、今風に言うアラフォー世代の媒体だった。
そして、まさにそんな雑誌にも出てくる人たちが多く住む
人気の某沿線の地域(川を越えた辺り)であった。


当時、STORYなんかも創刊された頃。

仕事は(受注が少なく。要は広告が入らない・・・)ヒマだけれど、
こまごまとした雑務(編集ページの仕事)に追われていた。
編集長的な肩書きは、名ばかりで、要は何でも屋。
担当だって一人っきりで・・・他に社員がいるわけでもない。

広告も取りに行く営業もしなければいけない、
編集ページの企画も考えなければいけない、
取材にもいかなければいけない、
紙面作りのDTP作業もしなければいけない。

なんでこんな大変なこと、社長に提案し、熱くプレゼンし、予算もつくってもらい
立ち上げてしまったのだろう・・・
と後悔しそうになったことも正直あった。そもそもアルバイト程度でよかったのでは?

答えはわかっている、
久しぶりの仕事という勢い、
若かった
ためである。
(しかし、あのときの経験は今でも役にたっている。たぶん)


その当時誌面に出ていただいた方達(言わば読者モデル)
とランチをすることがよくあった。


読者モデルの報酬は、食事代と交通費(千円程度)で
了承してもらう。上手い具合に、ランチ企画をし、撮影も兼ねて、
食事も楽しんでもらいで、経費を削減。

座談会と称して、皆さんにいろいろ話してもらい、美味しいご飯を
食べてもらい、満足してもらい帰っていただく。
子供達の帰る時間までのほんの2~3時間である。

そして、編集スタッフは、まさに等身大のアラフォー世代の主婦達。
昔、どこどこの出版社に勤めていました!
結婚して会社を辞め、子供も小学校に入り、手が空いたので、
自分の時間を持ちたくて!
働きたい!●●ちゃんのママじゃなく、
自分らしく生きたい!


そんな熱い方達が、たくさん応募してくださり、まだ20代後半だった
若い私は、けっこう圧倒されていた・・・
8名くらいの方達にローテーションで、お手伝いしていただいていた。
スタッフ同士のもめ事もあったりで、けっこう大変だった・・・な、そういえば。笑)

小学生とはいえ、まだまだ手がかかる時期。
丸一日お仕事なんて、とうてい無理なんですよね。
残業なんてあり得ないわけで。しかし、みなさん意欲的に取り組んでいただき
あの頃はほんとうにお世話になったと感謝している。


と熱いアラフォーママ達とは、対照的に若い30歳前後のママ達は

「Decoさん、お仕事頑張るなんてすごいですよねぇ」
と言うのである、
「家でぼーっとしているのは苦手なんですよね・・・」
なんて答えてみたものの

その中の一人が
「私なんか、働くの嫌いだし、家事も出来ないのよ~
なのに、主婦っていえるのかしらぁ~
主人は帰りが遅いから、
子供と簡単に外食でご飯は、済ませちゃうのよ」

と言い放って、グループは爆笑した。
要は、亭主元気で留守が良い・・・です。


ぜんぜん笑えなかった私は、
「この方たちとは属するグループが違う」と痛感し、
何かを気づかされた瞬間でもあった。




「負け犬の遠吠え」の作者の酒井順子さんが、
「読みすぎるとバカになるけれど、
読まなさすぎるとブスになる」



と称していたが・・・(ほんと、うまいこと言いますよね・・・)
負け犬にならない為の本、JJ、VERY、STORY、そしてヴァンサンカン(たぶん)

私も大好きでよく読んでいたけれど、この読者とは
「根本的にソリが合わない」という、大いなる矛盾を感じるようになっていた。


そして、さらに波乗りにはまってしまった私は、
もっと遠い方向へ向かっていってしまう・・・ことになるのである。汗
(いや、きっとそう思われている・・・のだろう・・・)


焼けて肌が黒いこと。
これがけっこう彼女たちの中では、あり得ないこのとのようで。(昔も私はそうだった・・・)


美人=美白


男性もやはり色白が好きですものね・・・
私だってもとは色白だったんですよぉー(と言ってみる)


しかし、ここ最近そんなJJやVERYやSTORYでも、カリスマモデルの
方達が、サーフィンしています!なんて言ってくださっているので
それほど、肩身の狭い思いもしていない。(とおもう)


それよりも、
私もサーフィンしたいのよー!
今度連れてってー!

という女性が多いのもけっこうびっくり。
(うち1割も実際には、行かないですけどね・・・)


しかし、サーフィンは本当に泥臭いスポーツなのですよ。
体育会系な、空気満々です。

ほんとうは、そうじゃないといいのになぁ、とも思うのも事実。
もっとかっこよく、スマートにエレガントに波乗りを楽しめたら
もっとみんなHappyになれるだろうに・・・

とも思うけれど、すごいまかれ方や、ありえないカッコでのワイプアウト
ってけっこう恥ずかしい自分を見せることになるわけで。
とうていVERYやSTORYの、ファンション的な感じの世界とは、ほど遠くて。


話が脱線しました・・・ごめん



嫁がず 産まず、この齢に。
どんなに美人で仕事ができても、30代以上・未婚・子ナシは
「女の負け犬」なのです。——著者


きっつい一発ですよね。(笑)でも面白い一冊ですよ。おすすめです。

負け犬の遠吠え  
酒井 順子

主婦の価値観は「えらい」であって、
働く負け犬の価値観は「すごい」である


なるほど。(これまた、うまいこと言っている・・・)


面白い感想があったので、ここに転載。
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「あの人は、お姑さんが足が悪くて、送り迎えをして」えらい、
「子供が難病のうえ、親の面倒までみて」えらい、「えらい」
とは主婦に対する最大級の誉め言葉である。

いっぽう、仕事の場で「えらい」が使われる場合は、
「あの人は残業100時間に耐えてえらい」とか、
「お茶くみを率先してえらい」とか「上司のいじめにもめげずに
明るくふるまってえらい」とか、
どちらかというと、「がまん」に対して使われる。
べつに仕事ができるとかいう能力に対する賛辞ではない。

能力に対する賛辞はやはり、
「不況なのにこんなに注文を取ってきてすごい」
「あんな気難しい客をなだめてすごい」
「こんな短時間で報告書(企画書)を書き上げてすごい」
などになる。
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主婦と負け犬は違う価値観で生きているから相容れない、
ということを、「えらい」と「すごい」で示した著者のセンスは

やはり
「すごい」。←ということになる。笑)
もちろん著者本人も負け犬であり、負けた負けたと言いながら、
これっぽっちも負けているとは思っていない・・・笑


そう考えると、主婦の友人Y女の質問もなんだか納得出来るかなぁ。

「すごい」の世界から「えらい」の世界へ
移住する場合には、
「忍耐」を用意してから引っ越さなければ
いけないようですね。


引っ越し予定の方、このあたりけっこう肝かもしれないですよ。笑





主婦業も育児も仕事も現役でバリバリやっている人って
尊敬に値すると思うのです。



クローバー