犬の社長ティっくんとその秘書日記。 -2ページ目

犬の社長ティっくんとその秘書日記。

原宿のドッグショップALOALOの社長TIKI(ティキ)と、その秘書であるTIKIMATSU(ティキマツ)の日常。+本郷高校ラグビー部のこと。

勝って栄光を掴もうと思ったなら、近道して要領よく小手先だけを追求するだけでは、


それはかえって遠回りだったりする。


逆に、『こんなことやってて大丈夫なんだろうか?』と、一見遠回りに見えることが、実はいざ真剣勝負


となったとき、芯となって勝利への重要な要素になったりする。



映画『ベスト・キッド』で、師匠のミヤギさんが、空手を教えて欲しいというダニエルに対して


はじめに指示したのは、壁のペンキ塗りとクルマのワックスがけの繰り返しだった。


ダニエルはこんなことは無意味だと腐りかけていたが、いざ試合となると、無意識的に空手の基本


動作が習得できていて、ついには勝利できた、というストーリーだ。


まあ、この練習方法が効率的かどうかは別として、一見無意味な練習であっても、繰り返し反復すること


によって、無意識的に効率的な身体の使い方が身についているというのは、空手に限らずスポーツ


では往々にして存在する事実であることは否めない。




幸いにして、本郷高校ラグビー部の監督・コーチは、この映画のように、本人に悟らせるような、


難解な指示・指導はしないでくれる。


すべてにおいて、目的と期待できる効果を示した上で練習メニューが指示されているはずだ。


しかしながら、こうした『手取り足取りコーチング』のうえにあぐらをかいてしまって、一番大事な、


『実際にプレーする本人』の思考が停止してしまっている選手が見え隠れしている。気がする。。。



ときに、日々の練習は惰性になりがちだ。


ゲームのための練習のはずが、指示されたことをソツ無くこなすだけの、『練習のための練習』に


なってはいまいか。


また、本人は一生懸命考えているつもりであっても、その局面の、ひとかけらをクリアすることだけに


執着し、ゲームシチュエーションやモメンタム(試合の流れ)のイメージを持つことを怠れば、その練習は


近道に見えて遠回りだったりする。



だからこそ、日々の練習の中では、イマジネーション力を身につけることが大事だと感じる。


イマジネーション力を身につけるのも、もちろん練習なのだが、この部分に関しては、残念ながら


監督・コーチがいくら口酸っぱく言ったところで、その効果を実感できるのは選手個人でしかない。



つまり、選手個人がこの力の必要性を悟らないかぎり、ずっと遠回りの練習を続けることになるし、


イマジネーション力を鍛えながら練習する選手と、そうでない選手とでは、同じ練習をしても、


日々を重ねるごとに実力に差が出てくるということだ。


反復練習によって、ある程度の技術は身につくし、それが試合で活かされる場合も、もちろんある。


だが、本人の思考が停止したままの練習を続けていても、映画のような勝利は収められないのが


現実だし、『言われた通りの練習さえすれば勝てちゃう』ほど、高校ラグビーの強豪校は甘くない。



身体を動かすスポーツではあるが、無意識のなかに刷り込んだだけの動きだけでは、チームも、個人も


天井が知れている。


身体を使うスポーツではあるけど、その実は、『脳が筋肉に指令を出して、身体が動く』ということ。


当たり前のことだけど、こいつを意識して練習に取り組めば、問題意識が自然に


生まれ、自分に足りないもの、チーム全体やチームメイトに足りないことも同時に見えてくるはずだ。


翻ってみれば、勉強もスポーツも、結局アタマでやるものだってことじゃないかな。


このメンタリティを鍛えることこそ、実は勝利への近道だと思うのだけど。。。



『ベスト・キッド』のダニエルくんが、言われた練習に意味を見出して取り組んでいれば、ラストでは


もっと圧倒的な勝利を収めていたかもしれない。


まあ、それじゃ、映画にならないけど。。。





試験が終わって、いよいよ春に向けたスタート。


気合と根性がなきゃ勝てないけど、気合と根性だけじゃ、やっぱり勝てないのが現実。




『なぜ、この練習が必要なのか』


『なぜ、自分はこの練習が苦手なのか』


『なぜ、練習でうまくできたのに、試合で表現できなかったのか』


『なぜ、身体が大きくならないのか』


『なぜ、すぐ倒れてしまうのか』


etc......


練習中に『なぜ?』と、まず考えるクセをつけたら、その次に、『どうしたら・・・』を考えるだけで、


次の行動が変わってくると思うんだけどね。


その繰り返し、積み重ねが、遠回りに見えて、実は勝利への近道だと思うな。






















犬の社長ティっくんとその秘書日記。

校舎改築のため、想い出がたくさん詰まった部室が、もうすぐ取り壊される。




デザイン科校舎の地下、部室へと続く階段を、憂鬱な気持ちで降りていくと、体育教官室から


漏れ聞こえる大浦先生の怒声。


『ああ、練習前にチャンを怒らせんなよ・・・。』


タダでさえ憂鬱な気持ちに、さらに拍車をかけて部室に入ると、鼻をつくサロメチールとシップ薬の匂い。


手前では、1年生が輪になってボールを磨いたり空気入れをして練習に備え、


奥にいる2・3年生たちは、ほとんど無言のまま黙々と練習着に着替えたり、最後のパワーチャージ


として、購買で買ったパンやサンドイッチを食べている者もいる。


練習のスタートが近づくと、カツカツというスパイクのアルミポイントの音が、慌ただしく階段を行き来


し、緊張感が高まってくる。




というのが、ぼくらの頃の日常的な部室の風景だった。


いろいろな代の血と汗と涙を見てきたこの部室とも、まもなくお別れ。




今日は、同期会。


部室の思い出話を、たくさん語ろう。





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犬の社長ティっくんとその秘書日記。

ありがとう。。。。



犬の社長ティっくんとその秘書日記。

この階段を昇って、いざ、ネクストステージへ。


本郷ラグビー部の歴史は、まだまだこれから。





















昨日は新人戦4回戦、対目黒学院戦。


ミスからチャンスをモノにできない場面はあったが、良いリズムでのスコアも何個かあり、


次につながるゲームではあった。


しかしながら、次の相手は東京都の横綱である久我山。


シビアに反省し、修正しなければ、せっかくの挑戦権を得ても跳ね返されてしまう。



思い返せば2年前、新人戦で久我山と引き分け、抽選で当たりくじを引いたところから当時のチームの


その後の半年が決まった。


関東新人、全国選抜大会など、数多くの強豪校との公式戦で経験を積むことができ、その経験値が


花園キップへの大きな足がかりになったことは間違いない。



今年のチームは、たしかにサイズでは見劣りするし、スピード感も現在のところ他校と比べて


目立ったものはないと言える。


それでも、例年以上に素直でマジメな選手が多いと思っている。


ぼくは思う。


学生スポーツを勝つうえで最も重要な要素は、素直さと真面目さであると。


もちろん、アスリートのポテンシャルはあるに越したことはないけど、性格がひねくれていて、


誰の言うことにも耳を貸さないような選手の集まりだとしたら、そのチームの天井はタカが知れている


というものだ。


ひとりの人間として選手たち個々が成長できなければ、すなわちチームの成長もない。


高校生なら、なおさらであると思う。



別に、全員がイエスマンであれと言っているのではない。


勝負に勝つためには、己を知り、目の前の課題を見極め、真摯に臨むことが、人間力を高めるうえでも、


チーム力を高めるうえでも、大切な要素であると思う。


サボりたい気持ちや、文句の一つも言いたい気持ちは当たり前に誰でも生じるが、それに打ち克って


こそ、次の道が開けるということを身体で覚えてくれば、きっと負けない集団になると思う。




今年のチームには、幸いにしてこうした要素が見て取れる。


なにか、やってくれそうな期待感がある。


でも、『やればできるのに・・・』と言われ続けてシーズンを終えるチームも、ゴマンといる。


今は、『やるか、やらないか。』だけだ。



こんどの日曜日は、完全なチャレンジャー。


ガマンの時間も多いだろう。


でもひとつだけヒント。


DFに回ったら、4フェーズまで集中して我慢し、前で止めること。


たったの4フェーズ。


それができれば、それさえできれば。




次にいけるよ。。。