待ちに待った一言 | 毎日スポーツ!毎日お祭り!毎日感動!フォトクリエイト社員、熱血ブログ!

待ちに待った一言

「ボク、ホッケーやる!」

小矢部市に暮らす丸山彦樹君が小学校2年生の時に発した一言だ。
この発言をきっかけに彦樹君の家族はホッケー中心の生活を送るようになった
と母親の由樹さんは言う。

家族全員が、その言葉を待っていたと言うか・・・。
本人が“やる”って言い出すまでは、こちらから無理にやらせないつもりでいたので」


ホッケーで国体に出場した経験のある父親の英彦さんは、
現在も地元の社会人チームで活躍中。
おばあちゃんもホッケーの国体選手だったという丸山さん一家は、
ご近所では有名なホッケー・ファミリー

そんな経緯から長男の彦樹君も
遅かれ早かれスティックを握る運命にあったのかも知れない。

「おじいちゃんがすごく喜んでくれて、
手作りでホッケーのゴールを作ってくれたんです。
彦樹も嬉しかったらしくて、
家に帰ってからも庭でパパとパスやシュートの練習をしていました


家族で唯一ホッケーをやったことがない由樹さんも
今では立派なホッケー・フリークになっているのは言うまでも無い。

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その日から2年。
4年生になった彦樹君は8月5日、地元小矢部市で開催された
第33回全国スポーツ少年団ホッケー交流大会に出場した。

彼が所属する“東部ホッケースポーツ少年団”は、
地元ファンの熱い声援を受けて勇敢に闘ったものの、
惜しくも白星を挙げることはできなかった。

「結局、4試合やって全敗だったんですけど、
ウチの子、公式戦初ゴールを決めてくれたんですよ。
その時は飛び上がって喜んじゃいましたよ。
盛り上がり過ぎて、知らない人とハイタッチしちゃいました」

スタンドで我が子の奮闘を見守った由樹さんは、
その時の感動を“勝った気持ちになったぐらい嬉しかった”と興奮気味に語ってくれた。

この大会で、個人的には“ゴールの醍醐味”を感じることができた彦樹君。
とは言え、チームとして“勝利の感動”に浸ることは、未だできず仕舞い。
声が枯れるまで応援し続けたお母さんたちは、
さぞや残念がっていることであろう。

「試合が終わった後に、相手チームの子たちと
笑顔で話しているシーンを見たら、感動してジーンときちゃいました。
大会名通り、ちゃんとスポーツで交流しているんだなぁと思って」


由樹さんの言うように、
彦樹君は公式戦初勝利以上に大事なものをこの大会から学び取っていたのだ。

「試合に勝つ喜びを味わうのは再来年の秋田大会で。
彦樹はまだ4年生なので、2年計画で準備します」


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丸山さん一家のホッケー漬けの日々は、まだまだ当分続きそうである。

(文責:スポーツライター三浦)