きのから日生劇場で松本幸四郎さんの舞台「カエサル」が始まりました。

原作は累計で920万部を誇る『ローマ人の物語』で筆者はごぞんじ塩野

七生さん。とある年の真夏の内幸町の帝国ホテルにグッチの素敵なスーツにハンドバックで現れた塩野七生さん、挨拶と名刺交換が始まり編集者と記者とそれから私に名刺交換をさせていただくと「あなたがきょうの私の運命の人ね」とご挨拶された。時に写真が運命を変えることがある。いい運も悪い運もそういう意味である。人の顔を撮影することは大変な責務であり

運命を左右することを肝に銘じるように心がけています。

どうやってご本人を写真で表現するかカメラマンにとってなかなか楽しい作業です。まさに天職だと思っています。愛煙家の塩野さんがか細い指で外国タバコをかっこよくくよらせる、タバコが似合う方でした。私の写真で塩野さんの運命はさらにひらかれたのかわかりません。



因みにJT日本タバコの当時の本田社長もタバコがさまになっていた。逆にとある生保会社の社長はヘビースモーカー、タバコを吸う撮影カットは広報から当然掲載禁止でした。