酒井聡の一億総経営者 -41ページ目
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中小企業診断士試験の最大の魅力

中小企業診断士試験・講座 第1回


私は2009年12月からTACの「
1・2次ストレート速修本科生」というコースで中小企業診断士の勉強を始め、
2010年12月の発表をもって中小企業診断士の2次筆記試験合格が確定しました。

特に予備知識があったわけでもない私が初学でストレートで合格できたのには、

それなりに作戦勝ちによる部分が大きいと思います。
そのノウハウを、2011年度以降の受験生の方々にも活かしてもらえればと思い、
ここで連載してまいります。


まずは中小企業診断士を目指すには、

相当のモチベーションが必要になってくるので、
あまり認識されていない中小企業診断士の魅力をご紹介いたします。


「中小企業診断士を受験する」となると、

どうしても合格した後の“肩書き”や“人脈”に価値を置いて、

受験の過程そのものは通過点と見なしてしまう方がいらっしゃるかと思います。


しかし、中小企業診断士試験は「実務に近い」と言われるだけあって、

非常に完成度の高い試験です。

受験生が受験範囲を学習する過程でコンサルタントとしての資質を高めていけるよう、

巧妙に設計されています。


1次試験対策で様々な業種・業務に関する知識をインプットする。

2次試験対策で、インプットした知識を活用する能力を磨く。


社会人の方はある程度学習が進んだ段階で、

企業内診断士になったつもりで勤め先をSWOT分析してみてください。

受験勉強を始める前には思いつけもしなかったような提案書ができあがるはずです。


中小企業診断士試験の最大の魅力は、

今皆様が取り掛かっている(あるいは取り掛かろうとしている)勉強そのものにあるのです。

勉強する際には是非、そのことを意識してみてください。



ペタしてね

『1億総経営者ジダイ』のコンセプト





















多くの人が現在(あるいは将来)、生計を立てるために仕事をします。




良くも悪くもビジネスと共存していかなければなりません。










その姿勢は人によって様々でしょう。
















「自分の可能性を試してみたい。いずれは独立してやる!」










「仕事はなるべく無難に済ませて、プライベートを充実させたい」










「経営者として少しでも組織を改善していきたい」
















等々、目的もモチベーションも人によって全然違います。










ただ、どの立場に関しても言えることがあります。




それは“経営に関する知識を持っていれば状況を良くできる”ということです。










これからキャリアを形成していきたい、




という人は会社での振る舞いにより明確な目的意識を持つことができます。










平穏無事に社会人生活を過ごしたい、




という人は組織の仕組みを知ることで(例えばセクショナリズムの発生要因を知ることで)、




余計なストレスを溜め込まずに済みます。










経営者に関しては、言わずもがな。
















そして何より、あらゆるタイプの人間が経営に関する知識を身につけることで、




組織はベースアップを遂げます。
















『1億総経営者』を標榜して、




ビジネスの「実用論」「精神論」を中心に記事を本ブログを運営していきます。

キャリアデザイン講座 1.マーケット・インしよう!



多くの人が現在(あるいは将来)、生計を立てるために仕事をする。

独立するにしても会社の中で働くにしても、

やりたいことをやればお金がもらえるわけではない。


その中で、一体どうすれば「自分の5年先のキャリア」を思った方向に持っていけるのだろうか。



『キャリアデザイン講座』ではマーケティングの知識をフル活用して、

“将来のキャリアをコントロールする方法”を探っていきます。



「既に大学を卒業しているから」と諦めている人はいないでしょうか。

キャリア形成は働き始めてからでも遅くありません。


・今の仕事が煮詰まっている人

・何かしたいんだけど何も思いつけずにいる人

・これから社会人になろうという人

・「ゆくゆくは独立したい」という人


にとってためになるような記事を書いていきます。

どうぞお付き合い下さい。




プロダクト・アウトとマーケット・イン



マーケティングには『プロダクト・アウト』と『マーケット・イン』という考え方がある。


プロダクト・アウトとは、「良いモノを作ったから買ってちょうだい」という考え方。

戦後モノが不足していた時代は、とにかくテレビや冷蔵庫を作れば売れた。

メーカーは「何が必要とされているか」を真剣に考える必要がなかった。

微々たる供給に対して圧倒的な需要があったからこそ成り立った“モノありき”の構図。


マーケット・インはそれに対して「市場に必要とされるものを作ります」という考え方。

モノが十分に供給されるようになると、ただ作るだけでは当然売れなくなってしまう。

既に各家庭に一台普及しているようなテレビを作り続けても、売れない。


例えば「パスタをゆでるのは面倒なのではないか。レンジで作れたら忙しいキャリアウーマンはハッピーになるのではないか」という考え方から、レンジでパスタを作るタッパーが開発される。

そして売れる。

これが『マーケット・イン』のやり方だ。




労働市場もテレビ市場と同様に考えられる



ここで労働市場を考える。

労働市場もテレビ市場と同じように考えることができる。

労働者が足りなければ「一生懸命勉強してきました、雇って下さい!」というプロダクト・アウトが通用する。

しかし多くの業界では人が十分に足りている。


少し前にアメリカでロースクール(法科大学院)がブームになったことがある。

あちこちの大学でロースクールの募集定員が引き上げられて、

『ロースクール出身学生』も爆発的に増えた。

当然供給過多に陥る。

『ロースクール出身学生』が余ることになる。

というのが、プロダクト・アウトがうまくいかなかった典型例。



今でもプロダクト・アウトの考え方で通用する業界もある。

しかしそれはごく一部に限られる。


だから独立するにしても、会社に就くにしても、

「どういった人材が必要とされているか」を考えるマーケット・インのやり方をしないと、

キャリアをコントロールしにくくなっている。



「自分が何をしたいのか」と並行して、

この『マーケット・イン(どういった人材が必要とされているか)』を考える必要がある。



ただ「『マーケット・イン』を考えろ」と言われても、どこから取り組んで良いものか分からないだろう。

『マーケット・イン』を考えるのに実用的な方法論を、次回紹介させていただきます。



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