「学校死ぬほどつらい子図書館へ…」鎌倉市図書館職員のツイート称賛について | 「365日の言の葉」

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(図2)
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【あともう2日程で、8月が終わる。と同時に、長かったか短かったかの夏休みも終わりを迎える。しかし、その9月には学生たちの自殺が多いと聞く。そんな中、鎌倉市図書館職員の自殺抑止のツイートが話題になった。本日は、重たいテーマですがそれについて書いてみました】




「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガやライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」(鎌倉市図書館のツイート)



夏休みが明ける頃に、子供の自殺が増える傾向があることから、神奈川県鎌倉市立の図書館の公式ツイッターが、26日に呟いた内容である。それが共感を呼び、話題となった。たった半日で、3万回以上もリツイートされた。「家庭以外にも守る場所を提供しようという鎌倉図書館。ブラボー!」や「なんか涙出そうです。ありがとうございます」、また「この言葉で救われる人沢山いると思います。自分が安心できる居場所って大事!」「命をつなげる凄いツイートですね」といった称賛の声が多数上がった。



呟いたのは、市中央図書館司書の河合 真帆さん(44)。9月1日に子供の自殺が突出して多いとの報道を読み、図書館学を学ぶ中で知ったことを思い出したという。実際、内閣府が発表した「平成27年版自殺白書」によると、18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日に最も多いことが明らかになった。(*図1) 10代前半の自殺は事前に予兆がないことが多く、子供たち自らが周囲に悩みを打ち明けやすい環境を作っていくことが重要だという。つまり、遺書や自殺サイトへの書き込みなど、原因や動機を推察するための判断材料すら一切残さず命を絶つケースが多く、自殺の予兆を周囲に悟らせず自殺に至ってしまう傾向がある。



小学生から大学生までの自殺者数は、平成19年以降の年次推移を見ると23年が1026人で最も多かったが、26年には866人とここ3年では減少傾向にある。平成26年内の自殺者数の内訳は、以下のようになる。
1)小学生…17人
2)中学生…99人
3)高校生…213人
4)大学生…428人
5)専門学校生など…109人
という結果となった。(*図2) 約半数は、大学生以上が占めている。



18歳以下の自殺者数を、過去約40年間にまで遡り日別でみると、9月1日が最も多くなっていて、次いで4月上旬となっている。つまり、学校の長期休業明け直後に自殺が増える傾向があるということである。このような時期に着目した上で、子供の変化を逐一把握することや見守りの強化、また相談や講演を行うなどの対策を集中的にすることが効果的だという。



冒頭に書いた「自殺したくなったら図書館へ」というのは、実は米国の図書館に張られていたポスターの文言だという。"図書館には、問題解決のヒントや人生を支える何かがある"、そんなメッセージが込められているという。しかし、利用者の秘密を守ることも、図書館の大事な原則の一つである。子供は、学校に通報されるのではないかと心配するかもしれない。だからこそ、「一日いても誰も何も言わないよ」と河合さんは書き添えた。また、「一日ダラダラしていても、誰も何も言わないから気軽においで。ただボーッとするだけでもいいと伝えたい」とも語っている。



ツイッターは、職員が誰でも書き込むことができるため、河合さんは郷土史や観光の話題をこまめに呟くようにしているという。今回の呟きには、「あの頃の私に聞かせてあげたい」や「感動した」などと、多くのコメントが寄せられているという。



死ぬほどつらいことがあることに対し、苦しんだり悩むこともある。「生きることより死ぬことの方が楽なんじゃないか?」そんな思いが過ることがあるかもしれない。ただ死んでほしくはない。図書館へ来れば、少なからずそこには君と同じ境遇を抱いている、自分以外の子達がいる。一人だけじゃない。だから生きていてほしい。誰かが君のことを望まなかったとしても、今君の目の前にいる僕や誰かには、君に生きていてほしい理由や意味がある。死ぬほどつらいなら、今を一生懸命生きている証だ。死ぬ勇気を、生き抜く勇気に変えてみたらどうだろうか?まだまだ将来や希望に満ち溢れ無限大の可能性がある、自分より若い子たちが自ら命を絶つことだけはやめてほしい。




(参考資料:朝日新聞モバイル 社会ニュース編 8月26日付&ニッカン芸能ニュース 8月26日付&exciteニュース 8月19日付)