選抜総選挙でSKE48がAKB48を凌ぎ大躍進した背景にあるものとは? | 「365日の言の葉」

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【フラゲ日情報を挟んで、先週土曜日に行われた選抜総選挙の総括を書いてみました。やはり目を引いたのは、自分の地元であるSKE48がAKB48を凌いで大躍進を果たしたことについてです】




6日に福岡ヤフオクドームで開催された「第7回選抜総選挙」では、2位の「ゆきりん」こと柏木 由紀さんと3万票という大差をつけ、1位に再び「さっしー」こと指原 莉乃さんが返り咲いた。その選抜総選挙の総投票数が、過去最多の328万7736票を記録したことが分かった。昨年は268万9427表だったため、59万8309票という大幅に増えたことになる。回を追う毎にランクインのハードルが上がる総選挙、80位のランクインに1万票以上を要した激しい争いだった。昨年80位のAKB48・大島 涼花さんは9561票だったが、今年80位に入ったHKT48・本村 碧唯さんは1万3116票だった。昨年なら60位に入れる数字だが、この数字は第1回の選抜総選挙で1位になった「あっちゃん」こと前田 敦子さんが獲得した4630票の約3倍を超える票数である。選抜メンバー入りの16位のハードルも同様に上がり、昨年の3万9120票(AKB48・川栄 李奈さん)に対し、今度は4万4637票(AKB48・武藤 十夢さん)だった。右肩上がりで票数が伸び続ける総選挙、メンバーの戦いもより厳しさを増し続けている。



選抜総選挙にめっぽう強いSKE48が、今年は本家・AKB48を超え大躍進を遂げた。「第7回AKB選抜総選挙」の最終結果を示す、こんなデータがある。昨年行われた
[第6回選抜総選挙]
1)AKB48…32人(40%)
2)SKE48…23人(28.8%)
3)NMB48…12人(15%)
4)HKT48…13人(16.2%)
以上の結果だったが、今年は
[第7回選抜総選挙]
1)AKB48…23人(28.7%)
2)SKE48…27人(33.8%)
3)NMB48…14人(17.5%)
4)HKT48…15人(18.8%)
5)NGT48…1人(1.2%)
と、80位以内にAKBのランクインした人数23人を上回り、"グループ第一党"となった。司会を務めた徳光 和夫さんの「SKE48!チーム…」というコールが計27回も響いたことになり、福岡という思いきりアウェイの場所で名古屋・栄で結成されたSKEが呼ばれると、どよめきに似た歓声に包まれた。SKEに入って7年目、7回目の総選挙で77位と「ラッキー7」尽くしとなった石田 安奈さんが自身初ランクインしたのを皮切りに、80位から65位までの「アップカミングガールズ」という枠では
1)竹内 舞さん(76位)
2)熊崎 晴香さん(73位)
3)鎌田 菜月さん(70位)
4)梅本 まどかさん(68位)
5)北川 綾巴さん(66位)
6)斉藤 真木子さん(65位)と、計7人が入るロケットスタートをした。



選抜メンバーには
1)柴田 阿弥さん(15位)
2)高柳 明音さん(14位)
3)松村 香織さん(13位)
4)宮澤 佐江さん(8位)
5)松井 珠理奈さん(5位)
と5人がランクインし、松村 香織さんと高柳 明音さんが新たに選抜に選ばれた。「どうしてSKEが選挙に強いのか?」その理由は、"不遇の現状"に対するファンの怒りが隠されているという。これだけSKEが票を集めたのも、メンバーそれぞれにできた"選対(選挙対策本部)"が強烈な力を発揮したからだという。"選対"とは、ファンが自主的に集まって作る選挙の応援組織のこと。熱心な選対となれば、会議室一室を借りてまで数十人がかりでCDの開封からシリアル番組の打ち込みまで、投票作業の一連を行うというから驚きである。そんな選対をいくつも抱えているというから、「48グループの中でもSKEファンの熱量は異質」と言われるのも納得である。



しかし、ファンが熱くなるにも複雑な事情が存在する。SKEファンは、「運営に対する不満や反発が一番大きいのがSKEだからなんです」と語る。SKEの現状に対するフラストレーションがたまりまくっていて、それが総選挙というイベントで爆発したという。AKBに肉薄する人気のSKEだが、メディア露出の量はグループとしては最低と言われ、NMB48やHKT48が地元のテレビ局で冠番組を持っているのに対し、現在のSKEにそのような番組はない。妹分のHKTですら、関東でもレギュラー番組を持っているのとは対照的である。



また、SKE劇場での公演以外に地元でライブやイベントが少ないことを問題視するファンも多い。NMBは、結成2年目で大阪市内ツアーや近畿ツアーを行っている。HKTも、結成2年目に九州ツアーを行っているのに対し、愛知・岐阜・三重の東海3県をホームとしているSKEは、結成7年目にしてようやくチームKⅡな三重でコンサートを開催した。岐阜に至っては、未だに一度も行われていない。「SKEはライブが少ないから、選挙ぐらいしかお金を使うところがないです」と、地元ファンからは皮肉めいた声が上がるほどだ。SKEがライブを含めた独自の活動ができないのは、何事においても"AKB優先"という事情が絡んでいることもあるという。実は、AKBの個別握手会には地方グループのメンバーも全員参加しており、48グループ総掛かりで連続ミリオン記録を維持している。「SKEのメンバーはSKEとAKB両方の握手会に参加しなければいけないため、必然的に土曜と日曜の大半が握手会で潰れるんです。だからコンサートやイベントができないんだと、ファンは思っていますよ」(SKEファン)という。



他グループに比べ、メディアなどでの活躍の場が少ないという状況が、SKEファンの闘志に火をつけ最大派閥への躍進につながった。熱いファンの気持ちに運営サイドがどう応えていくのか、今後の動向に注目である。




(参考資料:YAHOO!JAPAN ニュース&スポニチ芸能ニュース モバイル)