あの花がドクロになった件について…。 | ニュージーランド☆海風通信

ニュージーランド☆海風通信

風の街、首都ウェリントンから発信中!
アタシとコナとダンナさんの、
ニュージーランドどたばた日記

いや~さわやかな晴れの日晴れが続いております、ウェリントン北部(^O^)/。
(土曜日は、若干が降りましたが・・・)

日差し晴れは、ジリジリと暑いのですが、
吹き渡る風はさわやか~を通り越して、なんだか肌寒い・・・枯葉
日曜日は、ダンナさんと、コナくんと一緒に公園へ行ったのですが、
この極端な暑さ寒さを調節するため、木陰の下を出たり入ったりしながら、
戯れる二人を、待ちぼうけておりました(^_^;)。

こんにちは!今日も何を着たらいいのか分からないペンギンです\(^o^)/!

さて、今日の話は、コワイですよぉ~(^_-)-☆。
アタシも、コワイのは全然ダメなのですが、
けっこう謎解きは、好きなので(コナンか!?)、
宮部みゆきさんとか、東野圭吾さんの小説などをよく読んでいます。
最近では、「告白」で有名になった湊かなえさんの本も読んでいますが、
こちらは本当に救いようのないニンゲンの悪の部分が、
ヌメヌメといつまでも、まとわりつくような感じで、
いつも読んだ後には、どどーんと気持ちが沈んでしまいます。(´д`lll) 。

先週末は、お友達からお借りした
宮部みゆきさんの「おそろし」を、夜中の3時までかかって読破しました(^_^;)。(←おバカ・・・)
(だいたい読み始めたのが、夜中の10時というのが遅すぎる・・・)

おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)


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いやもう、夜中になんか読むんじゃなかった・・・ヽ(;´ω`)ノ。

12時ごろに、前の通りを、アハハ~☆なんて言いながら通る若者がいて(週末なので・・・)、

意味もなくオドオド((゚m゚;)してしまったり、

ちょうど丑三つ時(2時)ごろに、廊下の方からパキッと音が聞こえてΣ(゚д゚;)、

(木造なのでときどき乾燥して音が鳴ることがあります・・・と思い込みたい・・・

恐怖のあまり凍りついてしまったり・・・((((((ノ゚⊿゚)ノヒィィィィィ~。


内容もおそろしい((゚m゚;)ので、もう早くやめて寝ればいいのに、

やめられないのは、やっぱり宮部みゆきさんの、文章のうまさ故なんだと思います。

その魔力に引き付けられて、もうがっつりと首根っこをつかまれて、

コワいのに、さらに先を見たくなる・・・((゚m゚;)。


そんな宮部さんの小説の魅力は、やはりその例えのうまさ。

村上春樹さんも、上手な例えを文章中に多用しているなぁと感心する作家さんなのですが、

宮部さんの幅広い知識から引用される例えの数々は、女性らしい着眼点も相まって、

とてもきらきら!!美しい一つの芸術品きらきら!!のような完成度をみせています。


特に、今回の話でもっとも興味深かったのが、

主人公の母が、と、縁あってそのお世話をしている義理の妹に、送ったという帯の話。


苦労を抱えて家に帰れない娘の帯には「雪持南天」の模様、

その娘を支えて母親代わりとして育てている義理の妹の帯には

「雪持松」の模様が施されていました。


雪持南天 雪持松

雪持南天                     雪持松


「雪持柳」「雪持笹」「雪持松」というように、植物に雪が降り積もった様を、

文様化したもの「雪持文」といい、しなやかな枝葉が雪の重みに耐える姿は、

ただの冬の意匠というだけではなく、

やがては、雪をはね返して立ち直る植物の命の力と、

春を待つ心を表しているんだそうです。


お民(義理の妹)の雪持松は、「松」で三島屋(夫婦で営む袋物屋)の繁盛を言祝ぎ、

そこに積もる雪をおちか(娘)に見立てて、どうぞ娘をよろしくお願いいたしますという、

母の想いが託されている。おちかの雪持南天は、この南天のように

春を待つ心を失わないでおくれという願いと、

南天の「難を転ずる」の謂れにかけたものであろう。

(文中引用)


この二つの文様の帯を引用することで、文章で書くよりも、

娘を想う母親の切なる気持ちが、スッと心に染み入り、

そしてほの温かい印象として、読んでいる私の中に、

強く焼きつけられました(*^_^*)。


宮部さんのその鮮やかな手腕にも、感心するばかりですが、

帯の文様の中にも、四季の移り変わる様を、巧に表し、

さらに見たものが、そこに隠されたメッセージを、

一目で感じ取ることができる深い意味をも持ち合わせている、

そんな日本文化の繊細な気遣いに改めて感嘆し、誇りを感じました(´∀`):・:*:


このような植物の色、香り、形、性質などに特定の意味を持たせ、

象徴や標章として用いられることは、

日本のみならず、古くから世界中で行われいます。


文中に出てきた「南天」のように、

縁起のいい植物を、魔よけとして用いる風習は、ここニュージーランドにもあります(*^_^*)。

その一つがヒイラギ。

ヒイラギを使ったリースリースは、伝統的な魔よけとして、

クリスマス時期に、家々の玄関に飾られます。

農作物の生長を、ヒイラギの赤い実太陽の炎と生命力を、

ヒイラギのとげや、飾りのベルの音は魔よけのために、

そして松かさ豊穣多産の象徴という意味があるようです。

まるで日本のお正月飾り門松みたい( ´艸`)☆


香りの強い植物や、とげのある植物、酸味のある植物などを、悪魔は嫌うらしく、

キンモクセイかんきつ類チャイブなどのハーブなどを、

家の庭に植えておくと、魔よけになるんだそう(*^_^*)。


そして、我が家にもありました。

勝手に生えていた金魚草。

金魚がふりふりと、シッポを振りながら泳いでいるような、愛くるしい姿の花。


金魚草1  金魚草6


実はこの金魚草も、西洋では 花の香りが悪魔を追い払うといわれ、

中世のころは、家の入り口や家畜小屋にぶらさげて魔よけにしたんだそう。


こんなかわいらしい金魚草ですが、

花筒を横から指ではさむと上唇弁と下唇弁との間がぽっかりと開き
ドラゴン(竜)が口を開けたように見えることから

英語圏では

「snapdragon(スナップドラゴン)」龍Σ(゚д゚;)

「噛みつき竜」と呼ばれています・・・(゚_゚i)。


ちなみに、ドイツではこの竜が、ライオンに見えるらしく、

「ライオンの口」というお名前に。

フランスでは、オオカミに見えるらしく、

「オオカミの口」というお名前になるんだそう・・・(゚_゚i)。


そしてこの金魚草が魔よけと言われる所以は、もう一つ。

ここからが、ちょっとコワいですよ・・・ヽ(;´Д`)ノ。

見る前に、おトイレに行った方がいいですよ・・・。

夜中の12時以降は、一人で見ない方がいいですよ・・・。

それではいきますよ・・・。ヒッヒッヒッ・・・。












どどーーーん!!


金魚草7
THE 阿鼻叫喚中・・・。※画像お借りしています。


金魚草4


16世紀に英国で書かれた植物誌には

「肉を全部取り去った羊の頭の骨に形が似ている」

と記されているそうな・・・。


ヒィィィィィィィッ((゚m゚;)!!もう少し、ましな例えはないのか~ヽ(;´Д`)ノ!!

そこは単純に「羊の頭蓋骨に似ている」ぐらいで、よかったんじゃないのヽ(;´Д`)ノ!?

ここは、無理して生々しい比喩を、挟まなくってもよかったんじゃないのヽ(;´Д`)ノ!?


しかしこれは、どうみてもドクロ・・・(゚_゚i)。

いい魔よけになりそうだ・・・。


金魚草2  金魚草3

なんだかウチのドクロたちは、ちょっと楽しそうに見えるのは、気のせいか・・・ヽ(;´ω`)ノ。


これ、花の終わった金魚草の種さやです。

このくぼんだ目や口の穴から、

ボロボロボロボロ・・・芥子粒ぐらいのが、

1ドクロにつき100個ほど出てきますΣ(・ω・ノ)ノ!。

可憐な花とは逆に、強い繁殖力をもって、我が家に毎年咲き続ける金魚草。

このボロボロ落ちる種が、また次から次へと芽吹くのだ・・・ヽ(;´Д`)ノ。

終わることなき草引き地獄・・・ガクリ


魔よけが繁殖しすぎて、魔よけと戦う羽目になっているアタシ・・・ガクリ

やっぱり、ドクロになる前に、刈り取った方がよさそうね・・・(*´Д`)=з。


ペンギン


金魚草5

我が家にも、魔よけをしてみた。


なんだか「無病息災」とか「家内安全」というよりは、

まるで「悪霊退散」「悪魔封じ」(;´Д`)ノ。

エクソシストのおまじないみたいだ・・・(>_<)。

こんなものを窓に吊っておくと、魔力お友達をなくしそうなので、

早々に撤廃しよう。そうしよう、そうしよう・・・ヽ(;´Д`)ノ。

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