ユイップのブログ

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夜の学校、それは私にとって怪談の舞台。私には無関係のもの。だから嫌だった。幽霊とか出そうで。
「おる、おる。カードや。カードの匂いがするわ。」
そう言ってミカエルはどんどん先にいく。
「あっ。そ、そっちはダメ。」
理科室の前に止まるミカエルに、私は声をかけた。
「なんで?」
「そこは怪談に出てくる場所だから。」
昔、その理科室から女の子の死体が見つかり、夜には先生さえ、寄らないという。
「怖いんか。」
「こっ、怖くないもん。た、ただ行っちゃダメって思うだけで。」
本当にそこから何か嫌なものがあるような気がした。幽霊とか死体とかじゃなくて嫌なもの。それが何なのかも知りたくないようなもの。
だから...。
「行きたくない。行っちゃダメのような感じがする。」